うわのそら

感想とか独り言とか。情緒はいつだって行方不明。

続・ハダカハレンチ「ハッカ」観劇

 

 

やあやあ!

今日も元気に不安定!

センチメンタルマンそらだよ!

 

はろー!

 

君もセンチなメンタルしちゃってる〜!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

という訳で、まさかの続編です。もはや感想でもなくなる気がする。ただの吐露。自分語りが過ぎる。

でもまあ一応「ハッカ」の感想?続き?です。

 

見切り発車な前回 →  ハダカハレンチ「ハッカ」観劇 - うわのそら

 

こちらの記事で述べているように、なんとなく好きだなあと感じる世界の中心で泥臭く生きてる人がいました。三軒茶ヤスヲくん。

 

 

 

正直、観る前はここまで感情移入するなんてこれっぽっちも思ってなかった。

むしろ「彼らに感情移入できないかもしれない」って不安があった。そんで勝手に寂しくなってた。

 

だって私と生きる世界が違うから。

 

正確にはちょっと違うけど、まあ今の私はモノづくりをする側ではないので、劇団という世界で生きる彼らに共感できるとはあんまり思ってなかった。

彼らの苦悩だとか、そっち側の壁だとか、なんかそんなやつ。

ただ、私にはヤスヲくんと重なるところがほんの少し、5ミリだけあった。

 

 

「脚本が書けない」

 

 

あんまり人に言ったこともないんだけど、過去に一度だけ、課題と称して「脚本」というものを書かなければいけない状況に立たされた事がある。何の脚本かはご想像にお任せしますが、課されたのは長編映画一本分くらいの分量。

ゲッと思いつつも、文章を書くこと自体は得意な方でしたので、つらいけどまあ乗り切れるかな〜でもつらいの目に見えてるじゃんヤだな〜なんて思ってました。馬鹿でした。

 

そもそも、脚本と小説は全くの別物。

 

 

 

 

・・・この違いについて稚拙な語りモードに突入したけど、あまりにも脱線事故すぎたのでヤスヲくんばりにデリートしまくりました。カタタタタタッ!!(スマホ

ピンとこねえよ!って人はググってくだしあ。

 

 

まあそんな、脚本が書けなかったという過去がありまして。いやもう本当にビックリするくらい書けなかった。

ここら辺はヤスヲくんと違うんだけど、とんでもなく早い段階で「私には無理だ」と悟ってしまった。

人って、0から1を生み出すのが得意なタイプと1を100に膨らませるのが得意なタイプがいると思っていて。いざ書こうとしたら「あ、私は0から1を生み出せない。圧倒的に後者だ」と悟ってしまったんですね。

 

そっからは地獄でした。

 

かろうじて設定と登場人物と大まかなあらすじは生まれたんだけど、それらが1ミリも動いてくれない。動かそうとしても動かし方が分からない。何も出てこない。言葉はおろか、文字ひとつ何っっっにも浮かばない。ほんとに出てこない。

今思えば大袈裟かもしれないけど、当時はあらゆるものに絶望しましたね。迫る締切にも書ける周りにも虚無で想像力の無い自分にも。

 

 

 

ほんとにちょびっと齧った程度だから作り手の皆様やヤスヲくんの足元にも及ばないんだけど、あの時期はただひたすらにつらかった。

苦しい以外の感情が見当たらなかった。言葉は出ないくせに涙は出るの。遺書は書かなかったけどね。笑

今でも思い出すと息が出来なくなるくらいにはつらかった。

だから、

 

「“書かない”んじゃなくて“書けない”んです」

「こんなの言い訳だって分かってます」

「書けないの!ただただ、書けないの!」

 

これらの台詞が痛いくらいに重なっちゃって、でもヤスヲくんほど擦り減らして擦り減らして擦り減らして足掻いて生きた訳じゃないから、想像を形にして成功した訳でもないから、申し訳ないと思いつつも泣いて。そして羨ましかった。

夢だとか、やりたいことだとか、そういうものに出会えて、全力で走ってるヤスヲくんが眩しかった。

 

それが1つ。

 

 

 

 

そして。

ご存知の方も、察してる方も、興味無い方もいらっしゃると思いますが、私はメンタルクソよわ人間でして。自分からも周りからも逃げ続けた人生だと思います。まあ察して下さい。

・・・これでもだいぶマシになったんだよ!前に比べたら自分のこと受け入れられるようになったし、割と前向き!

 

タイトルコール直前がしんどかった〜〜〜。

 

 

 

「おしまいだ!おしまい、だけど」

「私には、まだ、諦めることができなくて」

「死んでやる!」

「死んでやるって思ったけど」

「そう思うと、なぜかひと思いには死ねなくて」

「〜そうこうしてる間に今日もまた、あのどうしようもない朝がやってくる」

 

私「(号泣)」

 

 

・・・みたいな。

砂子とハリカの掛け合い(掛け合いじゃないけど)がほんっとに痛くて、それだけでも痛いのに、この言葉たちを浴びながら震えて俯くヤスヲくんの背中よ。



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この角度からの景色は、その時のヤスヲくんの真後ろにくるような景色で、あの背中がしんどくて、でも大好きだった。

 

千秋楽はもはや背中を見るのがつらくて、一瞬顔を伏せちゃったんだけど、目に焼き付けなきゃってすぐ顔をあげて、そしたら今の今まで震えてたヤスヲくんがバッとノリノリで歌い出して、その切り替えの早さに改めて「ほえ〜〜役者さんってすげえ〜〜〜(小並感)」ってポカンとしました。笑

 

あと、このちょっと前の「なんなんだよ!俺が悪いのかよ!」って叫ぶヤスヲくん。

昔から「ぜんぶ自分が悪いんだ」って思う悪癖があるので、初見からグッサリやられましたね。しんどい&しんどい。えーーん。

 

てか、このシーンの視線のアクトやばいよね。あんなにゾワっとした視線アクト初めてだったし、毎回鳥肌立ってた。これは後列の方がより際立って観れるかな〜。

 

あ、あと、砂子ちゃんが薬を飲むところは「そんな一気には飲めないよ!気持ちはわかるけど!」「そうね、1個ずつね・・・いや飲み続けてるうちに意識飛ぶで?」「まあ想像の世界だからアリか」なんて妙に冷静に共感したり。笑

 

 

 

 

 

 

でもって、1番泣いたのが翠とヤスヲのシーン。

ラストのリアルなやりとりも好きof好きでしたが、あれです、ヤスヲくんが泣くところです。馬鹿みたいに私も一緒になって泣いてました。

 

「いいのよ、もう、無理に頑張らなくたって」

「書けなくたって大丈夫だから」

 

脚本の時とはまた別なんだけど、この、だーいじょうぶだいじょうぶ!って、なんていうのかなあ、なんてことないのよ!大丈夫!気にしない!って否定せずに包み込んでくれる感?包み込んでくれるとはまた違うな・・・力の入り加減というか・・・良い意味で適当なんだけどちゃんと寄り添ってくれるというか・・・。

とにかく、そんな翠の雰囲気がマジで母親と似てて。だからあのシーンがめちゃめちゃ過去と被っちゃって。

これも本当に榊原さんのお芝居がそうさせてくれたんだと思うんだけど、もう榊原さんめっちゃ好きだよね(ちょろ)

 

 

ヤスヲくんがクソババア!って悪態つくのも分かりみしかないし(私は内心思ってただけです本当に!)クソババアなんだけど嫌いになれないんだよ〜〜〜愛があるクソババアなんだよ〜〜〜〜!

ママ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!(号泣)

 

でさ、このシーンのヤスヲくんがポテト食べる瞬間。

あんなに悪態ついて翠を拒絶してたヤスヲくんがだよ!?上手く言えないんだけど「ポテト食べる?」って差し出されても「うるせー!」って喚いていたのに、ああなったら素直に受け取っちゃうんだよ!ね!分かる!泣きながら食べるの!分かる!分かりみ!分かりみしかない!すげえ分かる!分かる〜〜〜!(号泣)

どうなってコレが生まれたのか分かんないけど、あの流れでこのアクト作ったの天才では!?天才!!

 

 

そしてラストシーンはなんか救われました。

あの2人のやりとりも好きでめっちゃ笑ったけど、何よりもヤスヲくんが書き続けてくれてるのが嬉しかった。

逃げ出さずに向かい合うことを選んだヤスヲくんが、なんか純粋に嬉しかったし、やっぱり羨ましかった。輝いていたなあ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・とまあ、こんな感じで、ほんのちょっぴり、それでいて幾重にもヤスヲくんに自分を重ねてしまって大変な騒ぎでした。

 

それもきっと、ヤスヲくんを演じたのがなかみーだったから。

お芝居が好きな役者さんや別の推しだとしても、他の人が演じていたら、多分ここまで重ならなかったと思うし、なかみーのヤスヲくんだったからこそ、ここまでしんどくて愛しく思えたんだと思う。なんとなくだけど、でも確実に、そう思います。

なかみーがヤスヲくんで、ヤスヲくんがなかみーで、本当に良かったなあ。

ありがとう。

 

他にも、ヤスヲくん以外にも共感しかない部分がたくさんあったけど、キリがないので今回は割愛。いつか気が向いたら言葉にします。

 

あ、これだけ。

トリカブトちゃんが嫌いでした。だけど好きでした。

遅刻のくだりとかバカ丁寧に謝るところとか勝手に自分のせいって騒ぐとことか分かってる風に語るとことか。ぜんぶ同族嫌悪。自分の嫌いなところを見せつけられてる気さえした。

だから、

 

「達観してんじゃねえよ」

 

ってヤスヲくんの台詞が、唯一違った意味で痛すぎたんだよなあ。

でも、私はあそこまで芯が通った強い心の持ち主ではないから、堂々と受け止められる彼女のことも羨ましかった。

個人的な解釈だけど、ヤスヲにとって川崎さんは初恋かつ理想の女性像で、トリカブトちゃんはリアルに寄り添ってくれる最後の女みたいだなあ、なんて。

その間の、これまたリアリティ溢れるそぼろさん。現実味があって良かった。

これらの対比?も良きだったなあ。

 

クズなヤスヲくん、性癖でした。

 

 

 

 

 

 

あぶねえ、まーた性癖を語り始めるところだった。

性癖なヤスヲくんもまたいつか。

 

軽く脱線しましたが、ここまで自己投影しながら観劇した作品は今までになかったと思う。

そして、ハッカと対峙して、今まで見て見ぬふりしてきた「羨ましい」「悔しい」という後悔みたいな、そっち側に対する、いつか蓋をした懐かしい感情が引っ張り出されてしまいました。いや、懐かしいとも違うな。

 

だからと言って今すぐどうこう何する訳でもないんだけど、なんか、なんとなく良かったなあって。

私にもこんな気持ちがあったんだなあ。少しでも作ることに対して楽しいとか好きといった感情があったんだなあ。あの頃が無ければこんな感情にもならなかったんだろうなあ。あの頃は決して無駄ではなかったのかもなあ。

 

もう少しだけ本気になって、ちゃんと自分とも周りとも向き合えば良かったなあ。

 

そんな風にセンチメンタルな気持ちにしてくれました。本当に上手く言えないんだけど、ただなんとなく、ハッカと出会えて心から良かったなあって思っています。

セキユさんという存在に触れたのは今回が初めてで、今までを知らないし、劇団というものも知らないけど、それでもこんな陳腐でちっぽけな一人の人間の心に響く作品であったのは確かです。感謝しかありません。

 

小っ恥ずかしいことを恥ずかしげに叫ぶのが私なので、もう早速燃やしたいけど書きたかった。

 

ハッカ、大好きです。大嫌いで大好きです。

なんとなく良かったです。

強いて言うならカドカワさんのアンパンチが観たかったです。

 

たくさんたくさん、ありがとうございました!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここから先は、これまで以上に完全なる自己満足で、単なる個人的な吐き出しなんですが。

 

実は‪、これを書いている間に、すごく久しぶりに堕ちてしまいまして。気分が。

どれくらいぶりか分かんないし、理由も原因も分かんないけど、なんか知らんがとてつもなく病んでしまって、これらの感想めいた独白も無意味に感じて、語りたがる自分にも嫌悪感しかなくなって、自分を晒すことにも恐怖しかなくなって、なんで書きたいのかも分からなくなりました。

意味なんてないし、勝手だし、書かなくてもいいんだし、逃げてもいいじゃん。どうでもいいじゃん。逃げたい。逃げたい。

 

 

いってーなー!(ヤスヲくん風)

 

 

でも、考えたんです。なんで書きたいのか。

痛い自分語りをしてまでも、なんで書きたいのか。

 

コレコレこうだから、すごく心に響いたんだよ。とても好きだったんだよ。こんなにも好きで、感謝してるんだよ!

・・・そんなようなことを、誰かに、願わくば作ってくださった方々に伝えたいんだって気付きました。だから書きたかったんです。

直接ぶつける勇気はないけれど。

あまりにもエゴでしかなくて吐き気がしますね。ごめんなさい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ほんとに逃げようかと思った。

 

でも、ここで逃げたら、私、変わってないじゃん。

 

そう気付いたら、逃げたくなかった。

たかが感想、吐露、どうでもいいブログかもしれないけど、私にとっては軽いものではなかったんだよなあ。たぶん。

 

なので、逃げなかった私を褒めたい。褒めてください。

書く書く詐欺しなかったよ!褒めて!

 

ごめん驕った。

気が向いたら、心の片隅で、ほんの少しの気持ちでいいから「ふーん逃げなかったんだ、やるじゃん」って呟いてください。そしたらきっと、意味が生まれるから。

 

 

 

これも、知らねえやつが何言ってんだって話なんですが、セキユさんの言葉がまたひとつ響きました。

 

どれだけ野暮でも、言わなければ伝わらない。

 

すごく勝手だけど、伝えたがりの私はこの言葉に勇気を貰って、なおさら書こうと思いました。

くらやみダンスさんに関しては何も言えないので、ただ、楽しみとだけ。ハダカハレンチさんもどっちも、楽しみとだけ。

 

言いたがりのくせに、思ったこととか伝えたいことを簡潔にまとめるのが苦手で、どう足掻いても長ったらしくなってしまうので申し訳ない気持ちもいっぱいなのですが・・・。だらだらとごめんなさい。

 

しかも書くのに1週間もかかっちまった!サクッと書けよサクッとぉおお!!

 

 

 

 

本当に自分勝手でただただ自分の為でしかない言葉たちだけど、どうか1ミリでも感謝の気持ちが伝わりますように。

 

ここまで読んでくださって、ありがとうございました。

 

やっぱり燃やします。