うわのそら

感想とか独り言とか。情緒はいつだって行方不明。

ギジレン『ファンタスティックベイビーズ』感想

まずは4年ぶりの本公演おめでとうございますありがとうございます!!!!!

あのギジレンが帰ってきたぞ〜!!!って気持ち!!!






前説の延長から自然と本編に入るの、とても好き。
初っ端からブリーフ一丁の男たちが叫んでいるのを眺めながら「ギジレンだなぁ」ってニコニコしました。
箱にもよるけど最前は勇気いるよね。ギジレンって。


ポップな表現の中に現実味を帯びた苦しい瞬間がたくさん散りばめられていたから、楽しいとは思えなかったけど、観て(観ることができて)良かったです。それは心から確実に。
面白くないって感想をチラホラ目にしていたんですが、その意味がとてもよく分かった。私も総評として“面白くはなかった”よ。でも意味と意思と価値のある作品だったと思う。
フォロワーさんの「あれを面白可笑しいと思わない自分で良かった」みたいな呟きにメッチャ共感した。
もちろん、それらの要素を面白可笑しく茶化して表現している訳では無いというのが伝わった、そんなことをする劇団じゃないというのも大きいかなとは思う。
でも苦手な人は苦手なのかな。わかんね〜や。好みはしゃーなし。私は好き。

にしても、コロナ禍の数年の中にあった辛さや苦しさ、コロナ禍関係なく現代(或いは昔から)の社会問題みたいなものをよくもまぁアレだけ詰め込んだな。
というくらい情報量が多すぎた。でもどれもちゃんと分かるし、ところどころ繋がっているのが凄い。

たつみさんってやっぱりすげぇ〜よ。




私は死にたくなるのも死のうとするのもすごい分かるから、リリとケータの二人がとても好きで、だからこそ二人の結末に共感と苦しさが溢れてしまってキツかった。なにより、あの最期の瞬間のリアルな音が耳に残ってしまって。
最初は爆発音かと思ったんだけど、すぐ音の意味を理解してしまい、しばらく顔を伏せて上げられなかった。
一年くらい前だったっけ。騒ぎになった某配信というか、あの括りの配信の要素があるかもなとは思っていたけど、その瞬間をダイレクトに食らうとは思ってなかった(そのシーンと配信要素が分かれてたのがまだ救いだったかも)
というのと、あの音を知っているだけにマジでキツかった。吐きそうになるくらい。翌日も引きずった。マチソワは多分ムリ。なんなら多ステもキツいかもしれん。それくらいキツかった。

あと映画のラストシーンを「すごくキレイなシーンだったんだね。あそこで終わらなきゃいけなかったんだ」ってケータが理解したところ、本当〜〜〜にしんどかった( ; ; )‬あんなん泣くが、、

幸せに満たされたその美しい瞬間に幕を引く美しさってあるよね。

私はその選択を否定したくないし、むしろ羨ましいとさえ思う。
あの二人の愛、美しかったな。



そんでもって。

アシタカとカヤも凄かったな、、、いや凄かったな(語彙力)
アスナちゃんのエr色っぽい(色っぽい?)お芝居にはドギマギして何度か目を逸らしてしまったよ。ありゃ童貞に優しくない、イヤ優しいのか?どうなの?
とにかく可愛いアスナちゃん可愛い!ダンスも最高だった!可愛い!

片翼の天使といい、オマージュの仕方と言うか取り込み方?混ぜ方?が上手いよねぇ。
セフィロス推しとしては何とも言えない複雑な気持ちにもなったけど、面白かったのでOKです。笑

なので私にPS5をください。なんでもしますから(なんでもするとは言ってない)



ゆごさんの安心感もさいこ〜だし、boy門田さんめちゃめちゃバブで良かった。さいこ〜の男の子だったね。かわちい。しのちんさんの存在感もやっぱりすち。
チチタカずるいよな〜〜あとミヤタも好き。浮浪者もめちゃ良。愛しいおっさんず良。

一番すきになれないのは姉ちゃんだったな。暴力的な正義っていちばんいや。
己が一番正しいと疑わずに “みんなのために” “だれかのために”って鋭利な正義感を振りかざして、一方的な見方で“悪”と決め付けて傷付けて殺すの、勘弁してくれ。とぅいったーアッえっくすでもよく居るよね。ほんま無理。
すんごい苦手だけど、姉ちゃんがそうなった要因を考えると姉ちゃんも被害者だから何も言えなくなる。ヒロはよく気付いたよ。みんな幸せになれたらいいのに。


こうやって(?)笑えるところと笑えないところが代わる代わるやってくるから情緒がしっちゃかめっちゃかでした!

私には「苦しい」「キツい」って部分が重くのしかかってしまったけれど、

「どんなにクソみたいで最悪で最低な人生でも、生まれ変われるよ。何度でも生まれ変わっていいんだよ。みんなファンタスティックなベイビーになってやろうじゃんかよ!」

みたいなことを言ってくれたような気がします。
クソみたいな世の中でも生きてやろうよ、みたいな。

本当に観れて良かったです。
もうちょっと生きてやろうと思います。






それと、代役がりっくんで良かったなぁ。

私がりっくん(94年組)好きなのもあるけど、それだけじゃなく、推しの友人でもあるりっくんが代わりに立ってくれて良かったなぁって、上手く言えないけど、勝手ながら思いました。おまだれ?

ジョーカーめっちゃ好きだった。
でも、最初からりっくんも出演するとなっていたらジョーカーじゃなかった気がする。分からんけど。
代役として立ったからあのりっくんが観れたのかなぁとも思いました。

いや、分からんけど。

ジョーカーがアシタカを失ったときの「もう死にたいって、何度もそう思ってきた人生だけど、ほんとは違ったんだ。ずっと生まれ変わりたかったんだ」ってセリフでブワァ泣きそうになってしまったね。
ブリーフを「僕には荷が重い」って捨てちゃうところもめちゃ好き。純白のブリーフ(勲章)ってなんなんだろ。哲学かな、だれか論文書いて。





うん、そんな感じ!

やぱギジレンの本公演で輝く推し観たいのでいつの日か宜しくお願いします!!!!!!!

私をギジレン本公演に連れてって!!!!!!(行ってる)

ありがとうございました!!!!!!!

未来に向かって

 

★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★

 

それぞれがそれぞれの歩む道の先で幸せになれますように。

それぞれがそれぞれの暗闇に迷い込んでも光を見失いませんように。

それぞれがそれぞれの世界で一等輝く一番星になれますように。

 

みんな、みんな、笑顔でいれますように。

 

★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ 

 

2021年12月1日、応援していた劇団「レティクル東京座」が解散した。

4年前の秋に今の推しこと中三川雄介さんと出逢い、心惹かれ、彼のTwitterや出演する作品を追うようになった。彼が所属する、いや所属していた、その劇団こそがレティクル東京座。

あなたのレティクルはどこから?私は氷雨丸!

 

ド派手な照明と衣装、音楽、たくさんの魅力的なキャラクタァ、光から闇まで(光の顔した闇と言った方が正しい・・・?🤔)色とりどりな考察しがいのある世界観、オタクの心に突き刺さる性癖のオンパレード。

そして何よりも特徴的なのは、出演者が全員白塗りメイクで芝居をするという異色のエンタメ演劇。本編の後にはアフターライヴなんてものもあり、ペンラやうちわ片手に、役者と観客が一体となって「星」を描いた。(本当に星を描くフリがあります。最初は書き順分からんかった〜!笑)

 

絶対極性因子(スタァファクタァ)というファン倶楽部もあって、レティクル東京座のファンは「ファクタァ」と呼ばれている。

そのファクタァの方々も本当に楽しくて良い人が多く、レティクルに関する情報が何かしら解禁されるとTwitterのTLがものの数分でお祭り騒ぎだ。次の作品タイトルが明かされただけで考察が始まり、キャラクタァ情報が出たら相関図が出来て考察が深まり、ビジュアルが公開されたら阿鼻叫喚。死者も出る。(地獄じゃねぇか)

そんな感じで、あーだこーだ各々が膨らませる想像や考察に性癖ん"ん"ッッ(咳)・・・で毎度盛り上がって、だいたい本番初日を迎える前に1回は終演してる(???)なんならファクタァが公演してる(?????)

この祭りをさぁ、作り手の方々も一緒になって楽しんでくれるんだよね。二次創作も受け入れてくれるどころか、むしろ大歓迎してくれた。すごいよね。

(小劇場演劇の界隈に広く言えることでもあるけど)エゴサーチは当たり前で、感想や二次創作を呟けばすぐさま作り手の方々からいいねなどの反応が飛んでくる。最初はその反応の早さ、イヤそもそも反応してくれることにマジでビビり散らかした。ほんとに。

よう見つけたな!?ってツイートにも反応があったりして、今でも割とビビる。恐縮しつつも、やっぱり伝わってくれるのは嬉しい。

私もそれなりにオタクやってきたけど、ここまで寛容というか、一緒になって楽しんでくれる作り手さんもそうそういないと思う。だから、最初は「こんなにもオタクに優しくて楽しい世界があるのか」と驚いた。そして古のオタク故に、年功序列ならぬ歴功序列な意識が根付いてるから(自分が古参の時は全然気にしないけど「こんなド新規が良いのかな・・・大丈夫かな・・・失礼なことしてないかな・・・」ってなるアレ)おっかなびっくり足を踏み入れたんだけど、ファクタァのみなさんは「そんなん関係ない!沼へようこそ!」って受け入れてくれて、気付いたら一緒になって騒いでた。適当なノリでゆるく生きてるくせに本当は人見知りで警戒心も強く、他人と交流することに苦手意識を持つ私が、驚く程にすぐ打ち解けられた。現場でもTLでも楽しく過ごせた。

そのおかげで小劇場界隈でのお知り合いも増え、いろんな役者の方も知りつつ勉強しつつ、マイペースに観劇ライフを楽しんでいます。勝手に観劇仲間と称して親しみを感じている方々、フォロワーのみんな、ファクタァのみんな、出逢ってくれてありがとう。

 

推しと出逢えて、レティクルと出逢えて、みんなと出逢えて、楽しい時間が増えた。幸せだなぁって思う瞬間が増えた。私の人生が豊かになった。それが今でも続いている。

本公演に足を運べたのは先輩ファクタァに比べたら全然少ないし、昔の公演も観たかったなぁ過去に戻れたらなぁってやっぱり思うけど、それでもたくさんの想い出を作れた。作らせてもらった。財産だと思う。

ただ、もし、バァルエンド千秋楽での私の大号泣を覚えてる方がいたら忘れてください(どんちゃんと推しに宥められた記憶・・・ほんとすみませんでした・・・)

 

たくさんたくさん掛け替えの無いものを貰った。

なのに、ファンとしての力不足も痛感して、本当に悔しい。まだまだたくさん叶えて欲しいことあった。叶えたいこともあったと思う。本当に、一ファンとして悔しい。悲しい。前向きにこれからの未来を応援したい気持ちと、ひたすらに悲しくて辛くて悔しい気持ちと、正直なところ、ごちゃごちゃです。ごちゃごちゃのぐちゃぐちゃ。それでも、時間は止まってくれないし、戻ってくれないから。前に進むしかないから。

だから、大好きな人たちの未来が新しい光で包まれることを祈ります。

 

レティクル東京座の方々の歩むこれからの人生が、たくさんの豊かさに彩られ、実りあるものとなりますように。やりきれない時代に生まれたであろう苦労の分だけ、いやそれ以上に、たくさん笑って過ごせますように。

レティクル東京座の時間が止まったとしても、ずっと大好きです。ずっとファクタァでいさせてください。

 

本当に本当に本当に、ありがとうございました!

 

 

そら(sola

 

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・・・・・・なんて、言うと思った?

 

 

言  う  よ  !  !  !  !  ! 

 

本心だもん!!!!紛れもなく!!!!正真正銘!!!!嘘偽りの無い!!!!本心だもん!!!!!!

 

で  も  さ  ぁ  ! ! ! ! !

 

 

 

 

 

※以下、いわゆるお気持ち表明なので、閲覧は自己責任でお願いします。

 

 

 

 

 

 

 

要は、ただのオタクの心の埋葬です。墓場です。

 

正直にストレートな発言もしています。

 

そう感じた人もいたんだなぁくらいに受け取ってもらえると幸いなのですが、

 

前向きな明るい言葉だけ見たい方はココでブラウザを閉じてください。すみません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いや、なに!?

急に前触れもなく「今日、解散します!さよなら!」って言われても「はぁ?」としか言えないだろ!!!

後に友人に話を聞いてもらって改めて確認したら「12月1日の22時」に「今日解散します!」って発表があったんですよ。イヤあと2時間で「今日」が終わるが???

実際、呆然としている間に12月1日は終わってた。いや意味わからんて。え?もうレティクル東京座、無いの?なんでファクタァを置いていくの?そんなに時間なかった?理由や想いがあってこの日に解散すると決めていたとしても、せめてお昼イヤ夕方の発表でもよくない?感傷に浸る暇もなく、お別れする時間も無く、居なくなった。消えた。こっちは「は?」ってなって受け止めきれてないのに、御本人たちは前向いて歩み出してて、いやいやいや置いてくなや、ごめんけどコッチの心ズタズタなんですが?ってなって、でも前向いてるレティクルのみんなを応援もしたくて、ハ〜〜〜地獄。地獄は板の上だけにしてくれよ。

 

こんなにも悲しいこと、ある?

 

 

 

・・・って、キレ散らかしてたんですよ。

なんなら今も怒ってるし。

 

これは別に解散に対してじゃなくて、あくまでも「解散の仕方」「発表の仕方」に対してです。

解散自体は、こんな時代になってしまったこともあり、そうでなくても個々人の考え方なんて移ろいゆくものだから、それが悩み抜いて、きちんと向き合って出した結論なら全然良いと思う。そもそも、コチラ側がとやかく言うことでもないしね。

 

ただ、今回の解散報告はあまりにもファンを馬鹿にしてるんじゃないかと感じてしまった。ごめん。考え方の違いとは分かっているけど、そう感じる人がいるのも事実なんです。

今日で辞めます!これからはこうなります!ってスパッと打ち出してくれたのは潔いとは思う。それはそれで肝が座ってて、気持ちの切り替えが下手な私からしても「すごいなぁ、かっこいいなぁ」って感じる部分もある。感傷的になるのが嫌だ、湿っぽくなりたくない、そういう考え方(なのかどうかは知らんが)も確かに分かる。そこはもう考え方の違いでしかないから何も言えない。

でも、ずっと待ってたファンに対しては誠実じゃないよね。特に有料のファンクラブ会員の人にとっては。・・・と、私は思っちゃうんです。

一ファンとして力不足で申し訳ない、悔しい、って思ってます。富豪じゃなくてごめん。でもこんな傷つけられ方は想定してなかったよ。

 

・・・とかなんとか、こっちがいくら怒っても、もう終わったことなんですよねぇ。生産性ないし。

それにこうやって怒ってても別に何して欲しい訳でもない。謝って欲しいとかそんな要求は全く無い。むしろこんなこと叫んで申し訳ない気持ちがある。最後までこの言葉たちは載せないべきか悩んだ。載せて後悔する可能性もある。でも私は性格上、吐き出さないとやっていけないクソみたいなオタクでさ。古参でもないくせに。

 

ただ、この悲しみと傷は無かったことにしないでほしいなぁ。って。

好きだからこそ感じた憤りは確かにあります。

 

引退する方も活動を続ける方も、もう次を向いて頑張っているので、私もいい加減に折り合いつけて前向いていかないとなぁ、とは思っていて。

けどね、このモヤモヤを抱えたまま、一番最初の明るい言葉だけで終わるのはどうしても違くて。ごめんけど、傷付いたのは確かだから、これを何も無かったように振舞って、飲み込んで、次へは行けない。このままだと私は前に進めないから、ココに埋葬します。葬式してくれないなら勝手に埋葬するしかないじゃない。

なので、私は私のやり方で、整理をつけます。これで終わりです。気持ち切り替えます。

最後の最後、ココに葬るので、許してください。

 

 

先に手を振り払ったのはそっちだからな!!!ばーかばーか!!!大好きだよ!!!!これから幸せになってくれよ!!!!!

 

もし1ミリでも可能性があるなら5年後10年後に再会公演やってくれ!!!いくらでも待つから!!!待つのはいくらでも出来るから!!!

 

じゃ!!!!!またな!!!!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いや〜気持ちまとめるのも言葉まとめるのも2週間かかっちまった。完全に折り合いついたのかと言ったら頷けないけど。

※編集の繰り返しで投稿日付は記事作成した日ってだけです

 

少しずつ噛み砕いてくしかないよね。しょうがない。

 

 

私は推しが板に立ち続けてくれる、立とうとしてくれる限り、出来る限りの応援を贈ります。

だから、幸せになってね。

 

これからもいろんな景色見せてほしいな。

 

でも無理はしないでね。

 

 

 

ファクタァのみんな、これからも私と遊んでやってね。

飲み会も定期的にやりたいです。

繋がった縁はこれからも続きますように。

 

今更うるさいこと言ってごめんなさい。

 

本当に、ありがとうございました。

 

 

そら(sola

 

★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ 

劇団『わ』「Happy Spell」観劇

 

拝啓、君。

 

あけましておめでとうございます。

2020年、推し初めしてきました。

 


f:id:sola_rl:20200114212901j:image

 

村といえばのフォトスポット。

そんな(どんな?)推し初めとなった舞台がこちら。

 

 

劇団『わ』本公演「Happy Spell」

「言葉が実態化する世界」

 

時に言葉は刃となって人を傷付ける。

突如世界はネガティブに覆われた。そして世界は二つの分かれ道の前に立たされることになる。

 

ポジティブかネガティブか。

 

圧倒的ネガティブに立ち向かう一人の男「セイ」言葉で世界を救え。

 

数多ある言葉は人を傷つけ、そして癒しもする。

 

「あなたは本当に正しく言葉を使えていますか?」

『Happy Spell』 | 劇団わ(旧称○組) より

劇団さまのHPはこちら 劇団わ(旧称○組)

 

 

※以下、盛大なネタバレや個人的な主観が多く含まれます。ご了承ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

私は古来より「言葉」というものが好きで、他者に対しても「言葉選び」だとか「言葉の使い方」だとか、様々な作品に対しても「歌詞」「台詞」「文章」そういったところについ重きを置いてしまいます。

そして、同じく古来より「ポジティブとネガティブ」「光と闇」「陰と陽」「正義と悪」といったものに弱いです。どちらも正しくてどちらも間違っている。どちらが良い悪いではない。そういう感性が好きだし、私自身もそういう考え方をもつ人間です。表裏一体、大好きです。

なので、今回、推しことなかみーこと中三川雄介さんからの告知を受け取った時は「絶対好きやんけ!!死ぬ!!!」ってなりました。

 

オタク、すーぐ輪廻転生する。

 

 

案の定、好みでした。・・・が、正直なところ、初日はちょっとしょんぼりしながら帰りました。

というのも、私は生粋のネガティブ人間なので「ネガティブは悪」という前提のもとで話を進めるポジティブ軍というか、そんな世界にショックを受けてしまったのです。ネガティブな人間を真っ向から否定されたようで。

 

もちろん劇団さまや作品にもそんな意図が無いことは承知しています。あくまでも私の受け取り方の問題です。申し訳ございません。

言葉の大切さを伝えようとしている作品ですので、これを読んでくださっている方も、そこはご理解くださいませ。

 

 

でもなんだろうね。分かってはいたつもりなんだけど、なんか目の前でリアルに体現されたら少しだけ悲しくなってしまった。こういうとこがネガティブ。ただの設定なのにね。

だから、第二幕でポジティブ軍が徹底的に打ちのめされて、ネガティブ軍のつらさや悲しさを彼らが理解してくれたのは救われた。

あと闇堕ち大好きオタクだから滾った🙌(すみません)

 

そして、敢えて言いますが、私は「綺麗事」が嫌いです。

 

・・・っていうのも思い知らされた。笑

言ってることは分かるけど、世の中そんな上手くいくわけないだろ!!!って思っちゃう。

なので、大半はネガティブ軍の言葉に共感していましたが、その横でポジティブ軍の言葉に共感したがっている自分もいました。まさしく「本当は分かってるんだよ、誰だって虹色の世界の方が良いってことは」みたいな。(セリフうろ覚え)

だから、ポジティブ軍の彼らは紛れもなく「ポジティブ」だったんだろうね。

 

 

作品が伝えたかったことを本当に実感できたのは2回目の観劇から。

推しの魅力にいっぱいいっぱいすぎたのもあるけど、初日は視野が狭かったなって。

あとさりげなく日替わりぶっ込んできてて2回目でもめちゃめちゃ楽しめたから「ああ多ステしてよかったな」って思った(まだ前半戦)

ところで、多ステってどこからが多ステだろうね?私の中では半通とか、まあ何回も観れば多ステなんだけど、どうなんだろ?

 

・・・話が逸れてしまった。

 

とにかく、2回目からはニコニコしながら観れました。

ネガティブポジティブ関係なく、観れば観るほどキャラクターたちを愛おしく感じたし、どっちも悪くねえんだよぉ😭ってなる。

いや、一部人道を外れたキャラも出てきたわ。笑

 

 

さすがにいじめっ子たちと先生には憎悪しかなかった。ギャンブル依存DVと育児放棄も一切共感できないけど、彼らはなりたくてああなったわけじゃないと思うんだ。いや分からんけど。

「本当はあんなことしたくないのにしてしまう」とか「自分自身が親に愛されなかったから愛し方を知らない」とか、彼らなりの苦悩がもしかしたらあるんじゃないかとは思う。特に母親。

観てて、彼らの背景には何かあったんじゃないかって思った。

 

その暴力に晒されていたガッカリ少尉は観ていてしんどかった・・・。

私は、世の中いろんな事情や容赦なく残酷な感情も確かに在ると思ってるから、一部共感できないところはあったけど「愛されない命があっちゃいけねえ」っていう想いには涙腺やられましたね。

あと隈本さんのお芝居が心に響いて泣いてしまった。

 

 

いじめっ子と先生は申し訳ないが、彼らに同情は出来んかった。

でも、そう感じるのは役者の方が悪に徹したからであって、こういう舞台や映像作品で観客に負の気持ちを抱かせるのは役者さんのスキルのおかげだと思う。だから、悪役はそれで正解なんだよね。

私なりの褒め言葉として「すごい嫌なやつらばかりでした」。

 

 

いじめっ子といえば、アグノー大尉の回想シーンでの小城さんの日替わりが好きだった!あれ何パターンあったんだろ?w

「難しいんだよぉ」ってサイトか何か作ってたやつが好きでした。可愛い。

でも「俺、し〜らねっ!」って知らん顔する芝居は「うっざ!!こういうやつおるわ!!!うっっざ!!!」ってなった。笑

あと最初の、いじめっ子の「俺がいじめてるみたいじゃねえか?なあ!?」みたいなセリフに「いやぁ〜・・・ハハハ」って逃げるように捌ける姿、他のみんなも「自分は関係ないし・・・」って去っていく姿、観ててグサッときてしまったなぁ。身に覚えがあるような、ね。

これはもしかしたら誰しもがギクッとしてしまうんじゃないかな。

 

 

こんな風に「めっちゃ分かる〜!!」っていうよりも「あぁ・・・わかる・・・」みたいにチクッと刺さるシーンがいくつもあった。

 

 

チビ・ハゲ・デブの三等兵トリオのシーンも、冗談で「チービ!」とか言ったり言われたりするけど、例え冗談で言った言葉でも時には刃になったりするんだよね。

私もどうやら背が低いらしく、よく人混みに埋もれるわ、高いところに手が届かないわ、ロング丈のスカートは長すぎて履けないわ・・・etc。まあ自分でもネタにするんだけど、チビの叫びはマジで共感して笑えなかった。笑

だからチビの痛みは分かるよ!!!

 

あ、余談ですが、親しい人に弄られる分には全く気にしません。むしろ嬉しい。・・・って言うと変態みたいだな?

同じ言葉でも、伝える“人”によって受け取り方が変わったりするよなあ。言葉って、奥深い。

 

 

デブとハートレットちゃんのシーンも大好きだったなあ。デブ超かっこいい。

「今、世界一幸せ〜!」のシーンは最高すぎる。デブが間違いなく最強だわ!って思わされた。笑

ハートレットちゃんも日に日にお芝居が馴染んでいってて前楽のハートレットちゃんやばかった。すごい感情乗ってて良かったなぁと。

 

そしてクールの「容姿は個性、個性は否定するものじゃない。」・・・みたいなセリフが好きでした。(セリフうろ覚え芸人)

彼もまた良いキャラしてるよなあ。嫌味なく、つい正論を言ってしまうド真面目さん。すごい好き。

「正論も時として人を傷つけてしまう」っていうのも「ああ〜〜〜〜〜🤦‍♀️」ってなったし、「ネガティブスペルも助言だと思ってくれればポジティブスペルなのになぁ」のセリフにはハッとさせられましたね。

言葉を使う側だけじゃなく、言葉を受け取る側としても考えさせられるというか。

 

言葉って、奥深い。(2回目)

 

あと、ここのシーンのレートナーがいつのまにかデブに感情移入して「可哀想・・・」「デブに謝って!!」って三等兵側になってるの最高すぎたし、そんなレートナーの反応にさりげなく「・・・え?」ってなって彼女の方を振り返るクールも最高だった。笑

この二人も超好きなんだよなあ!クールのちょっと残念なとこも可愛いし、クールを意識してるのバレバレなレートナーも可愛いし、はよ結婚しろ〜!って気持ち。

ほっこりカップルかわいい☺️❤

 

 

てかもう、カップル勢が可愛い。ほんと、可愛い。

みんな好きだけど、個人的な推しカプはアルク&シトナ。シトナがドタイプすぎた。

ああいう凛とした女性が好きなのと、互いに強くて変にベタベタしないカップルが好きなんですよね。ラブラブほっこりも良きだけど!

シトナが「ちょっとは心配しなさいよ」って恋する乙女を出す時は、それはもうキュンキュンしてました。アルクのばか〜!

でもこの時アルクは既に・・・って考えると、不用意に応えることは出来なかったのかな。とも思う。

 

アルクも本当はシトナのこと想ってたと思うんだ。でも、ネガティブに飲み込まれてしまってるから、彼女に応えることは出来なくて。というよりかは、自分の想いに気付けていなかったのか。

だって、決戦前日、シトナに「心をポジティブにしておけ」って言うんだよ?自分がネガティブ軍のトップなのに。

この先どうなるか。自分が、彼らを、世界をどうしようとしているか、分かってるのに。

もしかしたらただのポジティブ軍としての演技だったのかもしれないけど、あの一言にシトナを想う気持ちが現れていたんじゃないかなあ、と私は思いました。

 

そして、最後に下手でブレスレットを着けてあげるシトナと素直に着けてもらうアルクの姿は初日から「はああああああん!!!!」って興奮してた。笑

 

アルシト過激派かな???

 

 

でもねー、セイとアイラの王道カップルもいいんだよなあ。

アイラが闇堕ちしたときのM11「愛するが故に」もめちゃめちゃいいよね。

アイラの心が疲れてしまって、ネガティブに傾いたらこうなるんだろうな・・・っていう有り得るストーリーだもんね。

最初は「おいおい、いきなりそんな闇堕ちするんか?」ってなってしまったけど、観ていくうちに「こういう未来も可能性あるもんな・・・」ってグッときて、特に前楽と千秋楽のアイラ(とセイ)はお芝居の熱が凄まじくて、あんなん泣くやろ!!

しかも千秋楽は有難いことに前列で拝見できたので、セイがアイラに詰め寄る時に「いや・・・!」みたいな小さい息遣い、漏れる息まで聴こえてくるから、そんなん泣くやろ!!!

 

・・・って涙腺殴られてました。笑

 

あと闇堕ちした時のヒロイン2人の冷たい空気や目がたまらんかった〜。演じ分け凄い。

 

 

M12「嫉妬セレナーデ」もめちゃめちゃ好き!

ていうかほんと女の子勢がほんと可愛い!可愛い女の子最高!🙌

ここは女として共感する部分もたくさんあったし、恋する乙女は最強に可愛いんだぞ〜!って気持ちで観てた(?)

やっぱりシトナのお芝居も前楽、千秋楽では熱が入ってて「彼は私の全て」で掠れながら涙声で歌うのやばかった。泣くやろ。

 

なんかみなさんの熱が、後半に向けてどんどん熱くなっていて、生きてるなあっていうのが伝わってきて、気付いたらみなさんのこと、キャラたちのこと、どんどん好きになっていました。

 

 

そしてみんな大好き狙撃兄妹!あんなん好きじゃろ〜!

淡々としてるのに妹への愛情が怖いくらい溢れているスコープも、それを普通に受け取って信頼しているバレットも、良きバランスでした!お揃いカラコンも超綺麗!

 

バレット「私に彼氏が出来たら?」

スコープ「撃ち殺す」

バレット「旦那が出来たら?」

スコープ「撃ち殺す」

バレット「子供が出来たら?」

スコープ「俺が育てる」

バレット「100点満点よ、兄さん!」

 

このシーンは分かっていながらも毎回テンポの良さに笑ってしまった。笑

セリフ間違ってたらごめんなさい!

 

M4「1ショット1キル」も超すき。

もう普通にこの2人の狙撃がかっっっこいいし、賛美歌みたいな儚さと神々しさが素敵。美しかった。

逃げ惑うネガティブ軍も切なかったし、みんな倒れたあとのダンサーとしての姿も綺麗だった・・・。

襲撃された時、理論武装さんが指を舐めて風の向きを確かめてるのはなんか「理論的〜!」ってなってキャラっぽさを感じましたね。好き。

「1ショット」「1キル」の時の振り付けもめちゃめちゃ好きだったなあ。

 

救える人間と救えない人間を選別する役割を担っていた2人(民族)は、これまでもこれからもしんどい立ち位置だろうね。

この立ち位置は重要で必要だとも思うけど、正直なところ、理論武装さんと思考放棄ちゃんの2人よりいじめっ子たちやDV&育児放棄夫婦の方が「救えないな」って思ったから、個人的には排除された2人に「そんなにどうしようもないか・・・?」って同情してしまった。

いや、改心しようともしない、良くないと分かっていながらも変わろうとしなかったってところは救えないんだけど。

ここの撃たれた時の理論武装さんも良きだったんだよなあ。殺されそうになってとっさに「“改心”を元に論破出来るのでは!?」ってハッとなる表情すきだった。

 

 

うーんやっぱりどうしてもネガティブ軍に肩入れしてしまう。

 

でも、リバン隊長のポジティブはすごい好きだった。押し付けがましくない、おっきなポジティブ。

1周まわってポジティブ!なのも「そういう考え方もあるのか!」って参考になったし、めちゃめちゃ笑ったw

白メイクの2人もまさかの日替わりとか、あれはズルすぎるでしょw千秋楽は本当にやばかったww

 

あとワースト大佐の言葉にも超共感してたな。

ほんとネガティブに染まると楽なのよね。心地よい。もう分かりみしかなかった。

そしてディスちゃんの可愛さよ。見た目もキャラも好きでしかなかったし、ワースト大佐との関係性もめちゃめちゃ好きだったから、彼女の最期はしんどかった・・・。でも言ってること分かるんだよなあ・・・。

それでも、ワースト大佐の隣で責任から逃れつつも生きて欲しかった。

 

 

で、基本的にネガティブ派な私ですが、実はもう1人めちゃめちゃ感情移入していたキャラがいました。

 

それがニュート。中立。

 

一般的にポジティブとネガティブのどちらが正しいかは考えたことないけど、自分の中で「ポジティブにならなきゃ」とか「ネガティブなのはいけない」って苦しんだ結果、何もかもを放棄して、考えることも感じることもやめて「無」で居ることを選択した時期があったので、それはもうニュートの言葉や姿がグサグサ刺さりました。

ネガティブでもなくポジティブでもない「中立」という立場はまさしく何も感じないフラットな生き方で「生きてるって言えるの?」って言葉もグッサリ刺さったなあ。

 

そこから派生して「何も感じずに皆が中立でいればそりゃあ世界は平和だけど、じゃあ“平和”ってなに?」って考えたりもした。

誰しもが感情を持たず中立でいるって、それってアンドロイドの世界じゃん?これって人間が目指す平和とはまた違うような・・・。

 

そんなことも考えさせられました。

 

 

人間といえば、あの世界で「人間」と言えるのはトモヤとまさるだけだったのでは?という自己解釈。

この2人だけ国民たちとは雰囲気も違ったし、「君たちは一体なんなんだ?」って異世界から来ました感が凄かった。

 

ワースト大佐はネガティブ、ニュートは中立、リバン隊長はポジティブの根源というか象徴というか、そんな存在で、国民たちはネガティブとポジティブの概念的な。

もちろん過去にいろんなことがあった確固たるキャラクターたちではあったけど、そういう世界線なのかなって。

トモヤとまさるがいわゆる私たちのポジションっていうか、私たち側と同じ人間である2人が概念的世界に迷い込んだというか、上手く言えない。

最後のまさるとニュートのシーンもとても良かったなあ。まさるが前に一歩踏み出すのもなんか嬉しかった。

 

で、この2人も超お気に入りだった!まさるの可愛さ半端ない、マジで半端ない!

ハートレットちゃんたちとのシーンで、ハートレットちゃんが手下を呼んだ時に「うわああ・・・!」って上手に捌けたあとに恐る恐る舞台上に戻ってくるのとか、ほんと可愛さの権化。

 アンサンブルとして拝見して気になっていた謙信くんのお芝居が観れて超嬉しかったし、ダンスかっこよいし、お芝居めちゃめちゃ良いし、素敵な役者さんなんだってしっかりとインプットされました。

 

2人の関係性も超良きだし、トモヤのまさる愛も最高だったし、ハートレットちゃんとのシーンはめちゃめちゃいいよね!トモヤ、かっこよかったよ!

「喧嘩するのも疲れんだぞ・・・」ってボソッと呟くシーンはグッときたなあ。

序盤の「こっちか!」ってトモヤが違う道行って(行こうとして)しまうのも良かった。あれ初日らへんと変わったよね?どっちも好きだったけど、まさるの力が強いパターンめちゃめちゃ笑った。笑

 

 

あと理論武装さんがお気に入り!

サイコなキャラに弱いんだけど、ドツボでしたね。理論的にベラベラ喋るキャラも好きで「はい、論破!」はすごい真似っ子した。笑

ちなみに、某コロシアイな論破ゲームが大好きなのは言うまでもない。

 

小城さんのお芝居にもすっかり心奪われたので、今後チェックしようって役者さんと出会えたことにも感謝です🙏✨

 

 

 

そしてなんと言っても、ドリキー中佐ですよ。我が推し、なかみー演じるドリキー中佐。

まずビジュアルからしてかっこよさの化身だし、黒のレザージャケットがこんなにも似合う人・・・他にいます!?細身の衣装も彼のスタイルの良さを際立たせてたし、ほんとかっこいいんだって。


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ほら見て、かっこいい。サインとかいろいろありがとう。

面会の時も気さくに話してくれるし、サインも快く引き受けてくれるし、優しくてあったかい人柄も魅力的なので、気になった方はガンガン声掛けに行って欲しい。面会あったりなかったりするけど・・・。

Twitterでも気軽にいいねとかリプで交流して下さるので、是非みなさん中三川雄介(@nkm_5277)を検索してチェックしてみてください!3月と4月にもお芝居あります!

 

 

んで、このドリちゃん、こんなバリバリにかっこいいのに殴られて「ハァン♡♡」とか言っちゃうんですよ。

ドMか?可愛いが過ぎるだろ?ドMの気持ちは分かるよ?(唐突な性癖)

 

オープニングでかっこよく旗持って登場したりかっこよく歌って踊ってたかと思えば、M3「ネガティブソング」でやっぱりかっこよく歌って踊って・・・かと思えば、朝のネガティブ体操で殴られて「ハァン♡」ってなる癖が強いドリキー中佐ですよ。

殴られたあと、メインの芝居をされてる大佐たちの後ろで、貰った痛みを大切そうに愛でる中佐。ここも日替わりでさりげなく愛で方が変わってるのには推し天才かと思いましたね。

私が観た中では「痛みにキス」「大切そうにしまう」「痛みを食べちゃう」・・・がありました。それらの組み合わせ技も。

・・・他にもなにかありましたか!?どんなのがありましたか!?!?(こうなるから全通したくなるんだ・・・)

 

この日替わり、その時の中佐の感情次第でアクトが変わっていたとのことなんですけど、こういう「役として生きているから」こその微妙に変わるアクトも大好きなんですよね。いつもそう。役として生きてるなあっていうのがすごい伝わる彼のお芝居が大好き。

なんて言ったらいいか分からないのだけれど、しなやかな身体使いというか、うねるような動きというか、なかみーっぽい!っていう動きもめちゃめちゃ好きで、仕草も表情も声色も、ひとつひとつの言動がとっても良いんですね。味がある。なかみー味。どんなや。

 

M3「ネガティブソング」の「楽になれよ  楽になれよ」の時、色気のある悪い顔で歌う姿にも本当に見惚れてしまって、うっかりそのまま闇に堕ちそうだった。むしろこの手を引いて闇へ誘ってくれ。頼む。

で、「望みは絶望へ  期待は失望へ  信頼は裏切りへ」のフレーズ自体もう好きなんだけど、この時の表情がまた凄いんですね。この世の終わりかって感じの。そんな表情で闇を表現していたかと思えば次の「この世界の全てを闇に」のフレーズになった瞬間、スっと冷めたというか冷静な表情になるんですよ。こんなん鳥肌立つやろ。

 

ほんと、こういうところ。感情を乗せた表情で芝居していたかと思えば次の瞬間には全く別の顔を見せるの。はーーーたまらん。

んで、そんなネガティブソングのあとに「ハァン♡」ですからね。やばやばのやば。

 

 

 

・・・大丈夫?これ。

キモオタ全開じゃない?

 

まあいいや。続けます。

 

 

第一幕の終わりでポジティブ軍がついにネガティブ軍に飲み込まれてしまうんですけど、この時のM6「そして世界は闇へ」の時ですよ。問題のシーン。

「ほらおいで」というフレーズの時にドリちゃんが“おいでおいで”のアクトをするんですね!!ここテストに出ます!!!闇へ誘ってくれ〜〜!!!

 

そして幕間。

 

私「・・・・・・。」

友達「・・・え、そんな泣くとこあった?」

私「かっこいい・・・(ぐすぐす)」

 

好きすぎて泣く癖が爆発。キモオタで本当にすみません。

 

 

そしてそして第二幕。ネガティブの祭典!N-1!(これなんだったんだろ・・・笑)

思考放棄ちゃんたちとわちゃわちゃしてるの可愛いし、マイナーの紹介になった瞬間に悪い顔へと一変。戦闘狂か?っていうような昂りよう。この表情の豹変っぷり。たまらん・・・。

N-1の曲も耳に残るメロディでめっちゃ口ずさみたくなるよね。フリも可愛い。

落ちていく〜♪落ちていく〜♪

 

優勝を逃して理論武装さんとワーワー言い合いつつも論破されているのはとても私得でございました☺️🙏<カワイイ

 

 

そのあとはコレですよ。M9「ネガティブトライアングル」。

推しのお芝居に圧倒されてしまったのもあり、歌詞が涙腺バチボコに殴ってくるのもあり、ぶっちゃけ初日の記憶が定かでは無いくらい破壊力があったシーン。気付けば号泣してました。

前述の通り、私は推しのお芝居で泣いてしまうし、回を重ねる毎に「中佐は過去に何があったのだろう」「酷く裏切られて絶望したんだろうな」「闇に逃げて安らぎを見つけたんだろうな」なんてことを深く考えて感情移入してしまって、千秋楽はそれはもう大変な騒ぎでした。

 

それまでは癖のあるキャラだなあって印象が強かったのに、この「夢が叶った奴なんて死んでしまえばいい  社会は残酷だ  不公平だ  不平等だ  俺は間違ってない  悪いのはお前らだ」ってソロフレーズの時のお芝居で一気に彼の秘めていた感情が爆発したみたいで。

苦しんで苦しんで苦しんだ先に辿り着いた闇の安らぎ。それが彼にとっての正解というか、幸せであって欲しい気持ちもあった。

でも、それに対する「きっとキラキラしてた君の瞳  曇らせたのは誰  惑わないで」「僕らと夢を見よう」っていうアンサーでぶわっと涙溢れてしまうし、この時の動揺して光に手を伸ばしそうになる(手を伸ばしたくなっている)中佐の姿で涙腺崩壊ですよ。あああドリちゃんしんどい( ; ; )‬

 

そっからは「光へと揺らぐ気持ち」「闇の心地良さと仲間たち」この狭間で揺れる彼のお芝居が本当に・・・素晴らしいんです・・・。

前楽の面会で「ドリキーは大佐に対してある種依存していたんじゃないか」みたいなお話を推しから伺って、大佐を一瞬拒絶してしまう自分に戸惑う中佐の姿がより一層心に響いて、千秋楽は本当に大変な騒ぎでした(大事なことなので)

 

こういうお話をご本人から伺えるのはファンとしてとってもとっても嬉しくて、観客の受け取り方に委ねたいって気持ちも大変に理解できるのだけど、やっぱり役者さん自身の解釈は出来る範囲で構わないから聞きたいなあと思います。

貴重なお話をありがとう。

 

 

そんなドリちゃん。いろんな想いを秘めていたであろうドリちゃん。夢と向き合って、逃げてしまったドリちゃん。

彼が「ネガティブトライアングル」の最後やポジティブになれた時に見せる、優しくてあったかい、それまでとはまた違う笑顔になれたことが心から嬉しかった。この笑顔が大好きでした。

 

闇サイドが好みっていうのもあるし、とことん悪役な推しも観たいって常々思っているのだけれど、やっぱり推しの笑顔が世界一すきだなあ。なんて思ったり。

 

 

もう本当にみんな幸せになってくれぇ〜😭😭😭

 

 

 

 

 

・・・とまあ、私のハピスペはこんな感じでした!

 

まだまだ語り尽くせないくらい好きなところとかあるんだけど、キリがないのでこの辺で。

 

あ、あと、初日の推しに対する感想が「なんかいろいろやばい、いろいろやばい!」だったんだけど、アレです、推しが今までに演じたキャラみがアレコレ詰め込まれているから「はわわわ〜!」ってなるやつでした(語彙力)

なので、今回ドリキー中佐に惹かれた方は是非とも過去作もチェックして頂きたいなあ。なんなら「ドリちゃんのココが好きだったんだけどオススメある?」って聞かれたら分かる範囲でプレゼンしたい。語彙力皆無だけど。

 

 

年の始めに、この作品と出会えて良かったなあ。

改めて言葉の大切さを教えて貰えて「これからもっと言葉を大事にしよう」となっているから、2020年はより一層、優しい気持ちで生きていきたい。

そして「ああ綺麗事の根底には優しい気持ちがあるんだな」って、上手く言えないけど「綺麗事も良いかも」って思えた。

自分の中の、誰かの中の、ポジティブもネガティブも大事にして生きていきたいですね。

 

ここまで読んで頂き、貴重な時間を下さり、ありがとうございます。長々とまとまりがなくてすみません。

それと海馬がポンコツなので、記憶違いがあったら申し訳ございません😢

 

素敵な時間を、作品を、言葉を、ありがとうございました!

これからの皆様に幸多からん日々が訪れることを祈っています*.+゚

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最後にこっそりと私のハッピースペルを。

 

「またね!」

 

きっとまた会える魔法。日常の中にある好きな言葉です。

 

じゃ、またね!

 

 

guizillen「ギジレン島 最後の7日間」観劇

 

 

やあやあ。

半年ぶりにはてなブログを開いております。案の定、すぐ放置しちゃいましたね。てへぺろ

 

実は「2019年をあーだこーだ振り返る年末ブログ的なものを書くかー」なんて思っていたんですけど、とある島について纏めたくなったので、こうして筆・・・ではなく指を走らせております。

 

その「とある島」というのがこちら。

 

 

ギジレン5さい 「ギジレン島 最後の7日間」

ギジレン、全滅。


環境汚染、異常気象、超地殻変動ガンマ線バースト、すごい酸性雨、そして降り注ぐ流星群……あらゆる天災が地球を襲い、人類はほとんど滅び去った。


「ギジレン島」

この小さな島に暮らすわずかな人々だけが、最後の生き残りだった。

しかし7日後、太陽が地球を飲み込み、人類はついに歴史の結末を迎える。


滅亡を目前に、島民たちは案外穏やかに過ごしていた。

今さら奪っても、傷つけても、だれも助からないし。

あとはどう後味よく死ぬか、それだけが問題だ。


誰も助からない終末もの。

完膚なきまでに滅びつくす、ぼくたちの最後の思い出づくり。

ギジレン5さい 特設ページ ギジレン島最後の7日間 より

劇団様のサイトはこちら guizillen official web site

 

 

 

島のお話の前に少し。

 

劇団guizillenさま5周年ということで、年末年始の1ヶ月間、劇場を独占してオープニングセレモニーや新作公演、演劇祭、年越しイベント、年明けには再演作品・・・と盛り沢山な祭を開催されております。

ギジレンさんのお話は友人たちからいろいろ伺っていて「(いい意味で)やべえ劇団なんだな・・・」と思っていました。

小劇場界隈初心者の私にだって分かるよ、年末年始の慌ただしい時期に1ヶ月劇場を借りることの意味。頭おかしい。 ※いい意味で

 

そしてオープニングセレモニーで初ギジレン。初レン。

ギジレン未履修の私が周年祝いのオープニングセレモニーに飛び込んで楽しめるのか?とか、にわか無知野郎が行っていいのか?とか。不安はあったけど、好きな役者さんも出演されるし、ギジレン推しの友人もいるし、りっくん(ギジレン劇団員の末安陸さん)気になってるし、行こう!と決心しました。

 

 

オープニングセレモニー観た私「行ってよかった!!」

 

 

ギジレンファンの方はもちろん、ギジレン初心者にも分かりやすく、ギジレンの軌跡を魅力満載でお届けして下さいました。

・・・というと綺麗に聞こえるでしょう。いや、紛れもなく事実ではあるんだけど、劇団員(全員男)の役を違う役者さん(全員女)が演じる時点でちょっとよく分からないですよね。女の子と振り返るギジレンの歴史、通称おふレン。あ、劇団員の方々ももちろん出演されます。そして劇団員役の女の子たち。

 

観る前の私「どういうことなの・・・・・・」

 

でもね、それが分かりやすく(分かりやすく・・・?)観ていて違和感なく(違和感なく・・・?)楽しめたんですよ。観れば分かる。ちゃんと理由が分かる。

そのおふレン以外にも、プログラムがいくつかあったのですが・・・。


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スクショで失礼します。

いや、もう何を観させられるのか分からん。でも観れば分かるんだよなあ。

オープニングセレモニー観れなかった人、後悔するだろ!しやがれ!私はオープニングセレモニー観たもんねー!みたいな気持ちになってしまいました。初レンなのにイキるオタク。

 


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オープニングセレモニー限定のラバーバンドが配布されたのですが、これでマウントとれるとの事なので、今後マウントとっていこうと思います。ドヤアアア。

 

 

 

そんなこんなで、オープニングセレモニーを観て、まんまと「りっくん・・・・・・」となってしまいました。りっくんはギジレンの推しかもしれんし、94年組を推していくのかもしれん。まだ沼には落ちてない。

 

もっと内容や役者さんのことを掘り下げてお話したいのですが、また次の機会に。あ、でも、これだけ。

 

みくにんこと井本みくにさんが凄かった。マジで。

 

さて、オープニングセレモニーの次は冒頭で紹介した「ギジレン島 最後の7日間」の公演に突入します。新作公演とのこと。(やっと本題に入れた・・・)

ギジレン島はダブルキャストで構成されていて、どちらにも好きな役者さんがいらっしゃったので「どっちも観るしかねえ!」とワクワクしましたね。

最初は楽日の2ステ(マチネB班 ソワレA班)を観劇予定としていました。初日らへんに観たら軽率に増やしかねんからね。無闇に増やすんじゃないよ、と。

 

私「りっくんのお芝居が観たい早く観たい楽まで待てない無理(ポチッ」

 

・・・?増えてた・・・🤔

 

 

沼には落ちてません。まだ。たぶん。きっと。おちてないよ(震え声)

 

りっくんが出演されるのはB班ということで気付いたらB島に入島していたのですが、B観たらA観たくなるじゃないですか。

 

 

・・・・・・増えてた・・・・・・・・・・・・。

 

 

🤔?

 

とまあ、予定よりも早く両島に行ってきたので、千秋楽前に感想を書き殴りたくなった次第でございます。千秋楽までに書き終わんのかなコレ。

 

 

※以下、盛大なネタバレ及び、主観的感想が多く含まれます。ご了承くださいませ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まず、AとBの違いはさておき、全体的な感想を。

 

あらすじを読んだ時、正直「ぶっっっ飛んだ設定だな!!!?」ってちょっとだけ苦笑しちゃいました。

ありとあらゆる事が重なって地球滅亡って、おまw ・・・みたいな。すみません。

オープニングセレモニーが面白かったから「面白くなかったらどうしよう」って不安は無かったんだけど、なんていうのかな、“滅亡”が浅薄だったら嫌だな、とは思ってた。

だから、冒頭の流星群が北海道を壊すシーンやアメリカの下りに重みがあって良かった。説得力があって「ああ、本当に滅ぶんだな・・・」と思えました。

そして流星群が落ちた時の演出がすごい好き。演劇〜!って感じの。アバババ。

ただ、閃光の照明が目に優しくないので、点滅も含めてアナウンスして頂けたら嬉しかったかも。強い光の点滅が駄目な人もいるので・・・。

 

たつみさんの前説もとても良いよね。堅っ苦しくなくて、でも思いやりの大切さをきちんと伝えてくれる。そして面白い。

こういう滲み出る人柄もギジレンさんの良さなんだなあ、なんて、なんとなく分かった気がします。

 

 

 

世界各国が終わりを迎え、日本の各所も終わりを迎え、残されたのはギジレン島のみ。滅亡まで、あと7日。

最期に残された島の人々の、滅亡までの過ごし方を描いている作品。観劇した帰り道は思い返しながらシンプルに、

 

人が死ぬって、なんなんだろうなあ。

 

・・・って思いました。それと同時に、

 

みんな、みんな生きてるんだなあ。

 

・・・って思いました。

 

ひとりひとりが、それぞれの、その人たちなりの理由と意味をもって7日間を過ごしていく。ただ、それだけ。

きっと今リアルに生きている私達とそんなに変わらないんだろうなあ。

期限は分からないけど、いつか死ぬのは分かってるわけだし。逆に、事故とかで突然死ぬかもしれないし、唐突に余命宣告されるかもしれない。そう考えると、滅亡まであと7日、と突き付けられた彼らと大差ないのかな。いや、あるか。

でも、例え「あと7日で地球が滅びます!」って運命が決まったとしても、ギジレン島以外の場所みたいに壊されるかもしれない。地球が滅ぶその瞬間まで生き残れるとは限らなくない?たまたま最期まで残ったのがギジレン島だったってだけで。

そのギジレン島だってもしかしたら北海道の代わりに滅んでたかもしれないしさ。

 

 

・・・とか、考え始めたらキリがないので、登場人物たちにスポットを当てていきますね!!!ひぃあうぃごっ!!!

 

 

 

 

んーーーと、ここからはAとBの差も含めながら語ります。

便宜上で役名はA班寄り、述べる役(役者さん)のお名前に偏りが出るかと思いますがご了承頂けますと幸いです・・・😭

 

まず全体を通した雰囲気が全然ちがう。話には聞いていたけどビックリした。

一部がダブルキャスト・・・ではなく、全員ガラッと変わるからある意味必然なのかもしれないけれど、同じ脚本でこうも変わるか!って。

Twitterでも述べたんですが、A島が凪だとしたらB島は荒波。A島の人達は大人の滅びを魅せてくれて、B島の人達は波乱万丈な滅びを魅せてくれたような印象でした。それぞれがそれぞれの良さを持っている。

 

同じ役でも役者さんによって受ける印象が違った部分はありますが、ほんと苦手なタイプと共感できるタイプと推せるタイプと・・・様々な人達がいました。だからこそ、リアルに感じたのかも。

 

 

 

最期に思い出作りがしたい!ちょうど合唱コンクールやる予定だったじゃん!やろうよ!合唱コン!やろーよー!!!

野球に生きてきた俺は野球で報われたい!俺は!みんなと!満足のいく野球が!したい!!!

 

こう叫んでは周りを巻き込む、我を貫くタイプ。マジで苦手。

うるせえ!!!知るか!!!って叫び返してやろうかと思ってしまった。笑

でも、気持ちは理解できるよ。むしろ私にはそういう熱意みたいなものがあまり無いし、学生時代はひたすら陰キャだったので、合唱コンの女子高生たちの青春は純粋に羨ましかった。・・・が、野球部エースとは仲良くなれないかな!すまん!

 

あれだけ元気にわっちゃわっちゃ騒いでいたやないさん、ラストの合唱シーンはあかん。上手く言えないけど、あかん。涙腺があかん。そもそもこの役、あかんよな(語彙力)

やないさんらしいパワフルなお芝居は観ていて気持ちがいいし、なんか元気を貰えるなあって思います。

あと、ギャルもどちらかと言ったら苦手なんですけど、A島のヒガちゃんがバリクソ可愛い。ドタイプ。守ってあげたい。守ってあげたい!!

 

そして女子高生のキャラでタイプなのはミホ(マイ)。大人びていて落ち着いていて。冷めているようにも見えるけど、そうじゃない。

どこかなんとなく、スっと何事にも冷める瞬間の自分に重ねる部分もあって「ダメだ・・・なんか泣きそうだ・・・」のとこブワッて泣きそうになる。好き。

彼氏も、彼氏との関係も好きで、最後に2人がケジメをつけるシーンは「あああああああああ」って切ない気持ちでいっぱいになって泣いてしまう。ほんと、別れるべきじゃなかった・・・。ぐすぐす。

 

あとな、アキちゃんな。腹筋に見惚れてました。

 

・・・というのは冗談(いやでもマジでめちゃめちゃ綺麗だったかんな!!!)で、この子もどことなく気持ちが分かるんだよな。分かんないんだよね、なんでそうしたのかとか。人を刺した理由も「なんとなく、なんだろうな」って思ってたらまさしくそれで、上手く言えないけど、よく分かんないという気持ちが分かる。何言ってるんだろ。

そして何と言っても、

 

「・・・うそつき」

 

って、なんとも言えない泣き笑いのような表情で呟くアキちゃんが本当に本当に綺麗で、あの瞬間、彼女の上から光が射した気がしました。たぶん、席からの角度と照明の加減もあるだろうけど、きっとそれだけじゃない。

A島観たあとは完全におうみさんの女になってしまった。

 

でもって、幼馴染カップルもどちゃくそ好きなんだよな〜!

個人的に黒岩さんがスタイルもお芝居も好みで

、そういった意味ではB島の幼馴染の方がときめきました。

この子は幼馴染の為なら何でもするんだろうな・・・ヤンデレルートもありそうだな・・・みたいな、そんな狂気っぽさをちょっと感じて好きだった。すみません私なりに褒めてます。

 

ヤマ先とイチカ(ゆきか)もなあ、良いよなあ。

特にイチカさんの癖の強さ。めっちゃ好き。最初のヤマ先が1人で授業してるところに訪れるシーンめちゃめちゃ笑った。笑

イチカさんの色っぽい“好き”も、ゆきかさんの本気さが伝わる“好き”も、どっちも好きだなあ。

 

というか、もはやカップル勢がそれぞれ良い。

付き合い始めたあの2人もほっこりする。かわいい。彼氏の家でのくだりは、あかん。個人的に、ああいうメンタル的な話に母親という存在が絡んでくるのに弱いんですが、このお母さんがまためちゃめちゃツボで、なんなら一番好きってくらい好きだった。私は男の人が演じる母親に弱いのかもしれない。

だから、ここのシーンは間違いなく泣く。

お父さんは両班いい加減にして欲しい(褒めてる)

 

 

 

あとは〜オッサンたち。

普段はああいった地元密着系?のオッサンたちに馴染みはないのですが、好きだったなあ。

中でもよっちゃん(ケンちゃん)が好きでしたね。静かなオッサンかと思えば、ちょっと大袈裟に熱くなっちゃうとことか「わかる〜〜〜」ってなってた。笑

あんな終末を待つ日々の中で変わらず店あけて明るくお酒を振る舞ってる馴染みの居酒屋さんがあったらそりゃ泣くよ!なんで店あけてんだよって泣いちゃうよ!借金は背負ってないけど!

さすがにあそこまでクズofクズではない。

 

大人がアンパンマンの歌で熱くなって泣いちゃうのもいい〜。オッサンたち良いぞ〜!

オープニングセレモニーでも思ったんですが、依乃さんかっこよくないですか?渋くて、なんかカッコいい。

あと片腹さんもカッコいいよね。なんだろう、オッサンたちのかっこよさは「イケメン!」って感じのやつじゃなくて、中身や纏う雰囲気がかっこいい。

そもそもオッサン好きなんすよ。かっこいいオッサン、イケおじ、大好き!

 

居酒屋の女将さんも素敵だった〜。ほんと素敵。さららさんもなおさんも、どっちも好きだった。

そして私は喫煙姿フェチなので、裏口で煙草吸うところ最&高。煙草持つ手、煙を吹く仕草、めっちゃ見てた。

舞台作品とかでたまに見かけるあの・・・煙草じゃない煙草(語彙力)ってなんなん?どういう仕組み?手品?気になる。

妹は・・・なんとも言えないかな。すごく「子供だな」とは思ったし、ああいう己の感情任せに暴走する中身が子供っぽいキャラって二次元にもよくいるけど、嫌いじゃないんだよね。でも、近くにいたら殴りたくなるかも。

「あたしの気が済まないんだよ」って言うセリフは好きだった。清々しいまでの主観的主張。ああやって“自分”の気持ちだけで強く行動が出来る点はちょっとだけ羨ましい。

 

 

そして一番推せるのが政治家の息子ですね。川上くんと末安くん。

りっくんがどうとかいう訳ではなく、いやごめんそれもちょっとあるけど、単純にキャラとして推せるんすわ。

親が敷いたレールを歩いてきて、勉強勉強勉強。

我慢して努力して積み上げてきたものが、理不尽な理由により全て無になる。「俺の人生なんだったんだ」って思い悩んで、でも友達いないから相談出来る相手もいなくて、傍に居てくれるじいやにもキツく当たって。

 

この子が一番幼かったと思う。

やり場のない気持ちの吐き出し方が分からなくて、ヤケになって人を傷付けようとしちゃう。でも、そんな勇気は無い。口だけだったけど本当に通り魔が出没して触発されて行動に移してしまう。

 

「おまえは本当にバカだな・・・!」って愛を込めて抱きしめてあげたくなるような子だった。

 

 

 

 

 

 

やばいめっちゃ恥ずかしいこと言ってる気がする。

 

まあいいや。

あの子みたいに勉強できるバカが好きなんですよね。頭良いのにちょっとズレてる。残念なイケメンが好きです。

 

で、よっちゃん(ケンちゃん)たちと出会って、彼の世界が変わる。

彼が自分の事を語るシーンもしんどいofしんどいよね。ほんと、殺さなくてよかったよ・・・。

あとこの子はすごく純粋なんだと思う。みんなと出会ってからのピュアな姿もハ〜〜〜推せる。かわいい。

 

そして、川上献心さん。お名前は聞いたことあったんですけど、拝見したことはなくて。

実は先日、中野で某うみさんと「あ〜ギジレン!献心出てるのどっちだっけ」みたいな話をしたので「この方が!噂の!献心さん!」って観てました。笑

情緒不安定な感じ良かった〜。りっくんとはまた違う坊っちゃま感があって良かった。

坊っちゃまは推せる。

 

で、坊っちゃまとじいやのコンビがめちゃめちゃ好きなんですよ。主従関係バンザイ。

だからこそ、あの、ドーナツのくだりが・・・観たかった・・・ッ。

もちろん、完成されたものが全てではあるし、作り手の方々が良しとして(もしくは苦渋の決断で)そうなったのは百も承知なんですが、一観客として率直に言うと、観たかった。

あのシーンがあったら多分2回目でめっちゃ泣く。

 

 

 

 

 

 

 

マジで語り出したら止まらんので、そろそろまとめたいと思うんですが、生きるってなんだろうね。

自分が同じ状況になった時、どうするだろうって考えるけど、どうするのかな。

特に叶えたい夢っていうのも無いし、小さな夢はそれなりにあるけど、本気で行動に移せるかどうか。

私は自分に自信がないし、自分の好きなもの最優先だし、マイペースだし、ネガティブだし、なんとなく生きてるだけで大層な願望も無いからなあ。

でも、そういうことを考えながら、ほんの少しだけ、日常を大切に、大事にして生きてみようかな。なんて思う。

 

 

人は!変われる!

 

 

このセリフも勇気を貰えました。

 

島の千秋楽も、その先に待っているイベントも、皆さまが怪我なく思いっきり楽しめますように。

 

土木座行きます!!!

 

 

おかえり。そしてただいま。

 

 

 

やあやあ。

最近はもっぱらスマホで映画三昧な日々です。はろー。

 

元々映画が好きな方だったんだけど、ここ数年は久しく触れていなかったので。

そんなタイトル。

 

 

 

義務感というものが1番の敵なので、映画とかも「観る時間を作らなきゃ・・・観なきゃ・・・めんどい・・・」なんて勝手に重圧に変えていたんだけど、「移動中や休憩中の空き時間にスマホで観ればええやん!別に一気に観る必要なくね!?気楽に観ようぜ!」って気付いて、18日からそんな生活を始めてみました。

気まぐれかつ手軽に楽しめるのが性に合ってるのか、新たな習慣となっています。むしろなんで今まで気付かなかった。

 

1週間ほど経ったので、どれくらい観れたのか振り返ろうかな。

以下、観た順にレッツゴー!

 

 

  1. シャイニング
  2. 告白
  3. 時計じかけのオレンジ
  4. チャーリーとチョコレート工場
  5. CUBE
  6. IT
  7. IT/"それ"が見えたら、終わり。
  8. スクリーム
  9. 羊たちの沈黙
  10. ハンニバル(現在進行中)
  11. ミッション:インポッシブル(現在進行中)

 

 

 

暗 い 話 ば っ か り や ん け 。

 

※お口直しにチャリチョコを入れた

 

 

 

まあホラーが好きなのでしょうがないんですけど、我ながら良い趣味とは言えない。分かっています。でも好きなんだからしょうがないだろ!!

 

CUBEを知ってる人は挙手してください!!

 

言うてCUBEってオープニングと最初の犠牲者の殺し方がエッッッグイだけで、案外死なないし(いや最終的にはほとんど死ぬけど)グロテスクさより人間の本質の怖さの方が勝ってると思うんだよね。そこが面白い。

ただオープニングが凄まじくグロいからトラウマになる人はいそう。

 

それに、グロテスクって言ったらSAWシリーズだろうし(ええ好きです)

SAWは無印を観た時の衝撃が今でも忘れられない。あのシナリオ書いた人天才でしょ。究極に追い詰められる状況にあの結末。ホラーで1番鳥肌たったもん。

でも多分5くらいから観てないから近々観るね。

 

 

あとね〜!スクリームは何度観ても最高に面白いね!

普段ホラー観ない人でも耐性があるなら観てほしい!犯人は誰だ・・・ってなるミステリー展開も面白いから!

で、犯人も万能じゃなくて普通にターゲットから反撃食らうんだけど、それがいい!人間味があって観客側の「犯人はどいつだ・・・!?」って思考もリアリティが増す!

そして簡単に反撃を許しておきながら、殺す時は容赦ないというギャップよ!音響といいカット割りといい演出といい、ホラー要素も小ネタも詰まってるし、ホラーが好きな人は更に楽しめる!さすがウェス・クレイブン監督!

 

そうです!好きな監督はティム・バートン氏とウェス・クレイブン氏です!

そしてジョニーデップ氏が好きです!

 

 

 

 

シャイニングもなんだかんだ観てなかったんだけど、面白かった。スティーブン・キングキューブリックのバトルは置いておいて。笑

単純にシンメトリーな画が綺麗だし、シンメトリーな構図の中に置かれるシンメトリーな双子ちゃんが不気味さ増し増しで見惚れてしまうよね。どこか不気味な美しさ。

でも確かにホテル(というかアッチ側の存在)の説明とかもうちょっとあったらなあ・・・とは思った。ちょっと分かりにくいというか。

解説読んだら「なるほどー!」ってなって面白かったけど、逆に言えば解説読まなかったら分からなかった部分もあるわけで、ちょっぴり不親切かも?

 

とは言え、ゾンビとかのパニックものより登場人物が精神的に壊れていくようなホラーや狡猾な敵が好きなので、ストーリーも良き良きでした。オチも良いよね。

 

 

キューブリック作品は2001年宇宙の旅のテンポが合わなくて挫折したので嫌煙してたんですが、シャイニング観たら独特の美しさに惹かれまして。

時計じかけのオレンジもオチが好みでした。序盤の暴力シーンはなんともインパクトが強いし「クズすぎる」と何度も心の中で呟いたんだけど(笑)、それでもアレックスはかっこいいし、皮肉だったり社会風刺なメッセージも詰まってて面白かった。しーんぎいんざれぃーん♪

 

 

告白も面白いけど、寝る前に観るもんじゃないね・・・。さすが湊かなえ・・・。なんともいえない後味の悪さにズーンとなってしまう。

単調なんだけど犯人に対する思いの重さが伝わる松たか子の演技が素晴らしい。

殺人を犯しても少年法に守られてしまう少年犯罪。それに対する風刺。物事を軽く捉える子供の恐ろしさや、見て見ぬふりをする恐ろしさ。大人や親ならではの恐ろしさや、子供たちの切ない愛への飢えも描かれているから、いろんな方面から突き刺さるものがあると思うし、どっちの気持ちも分かる。

 

あと、これは色味がとても好み。似たような色味なのがエルム街の悪夢のリメイク版だと思うんだけど、全体的に暗くて青っぽい色なの良いよね。なんとなく。

 

 

ハンニバルシリーズも好きなんだけど、ライジング観れてないし、レッドドラゴンとか忘れてるから改めて観ようと思・・・羊たちの沈黙おもしろすぎか?アンソニーホプキンスの名演技さすがすぎか?

 

レクター博士の登場シーンは最高よね。なにあのオーラ。映った瞬間から圧倒的な存在感を纏うアンソニーホプキンスさすがすぎて。

レクター博士も恐ろしいけどめちゃめちゃかっこいいんだよなあ・・・。

ハンニバルはドラマシリーズを友人からオススメされてるのに未だ手をつけていないから、これもいつか・・・。

 

 

 

そしてITな。

 

思うところがありすぎて、ネタバレガンガンで語ります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

昔、「ピエロ!!好き!!」と勇んで観たんだけど、最後のオチがアレじゃないですか。

序盤の言葉巧みに子供を誘う様や、ターゲットの個人的な恐怖の対象に姿を変えるという設定はとても好きだったんだけど、だからこそ何の脈絡もないラストバトルでのペニーワイズの正体に心からガッカリしてしまい、ある意味トラウマに。。

その時はただ単純に化け物オチにガッカリしたんだと思ってたけど、改めて観てから読んだとある感想ブログの「見る人の恐怖の対象に姿を変えるのに、蜘蛛の姿で現れた理由が示されていないのが残念(意訳)」という文章にド納得してめちゃめちゃスッキリしました。ありがとうございます。

蜘蛛の理由も「下水道を住処として蜘蛛の巣のように街の大人たちをどこか洗脳(支配)している」って、どこかで見た解説にド納得したからなおさら残念。それを匂わせてくれていれば・・・!

 

マジでそれ以外は最高に面白い。ターゲットの心の傷を抉るようなペニーワイズの怖がらせ方、誘い方が本当に好き。あと見た目がめちゃめちゃこええ。ただ立ってるだけでこええ。笑顔も真顔もこええ。

 

笑うな!真顔にもなるな!ていうか来るな!

 

 

それとルーザーズクラブの関係性、仲間になる経緯、ビルとジョージーの兄弟愛の見せ方がとても好きだった。

オープニングでジョージーがさ、船を作ってもらうやん。この時めちゃめちゃ嬉しそうなの。「お兄ちゃんが!僕のために!?作ってくれたの!?僕のために!?やったー!!」ってはしゃいで、お兄ちゃんのこと大好きなんだなあって伝わるし、お兄ちゃんも乗り気じゃないくせに本当はジョージーのこと大切に思ってるんだろうなあって伝わるし、だから、その大事な船を無くしたくないから、ジョージーはペニーワイズの話に乗ったんでしょ?

 

リメイク版はなんだよ。

 

「船を無くしたのがバレたらお兄ちゃんに殺される」・・・はあ!?

私はまずココでキレ散らかしてしまったので、リメイク版に対する印象が散々です。

リッチーも、お喋りだけどなんか憎めないやつ!だったのが、品のないうるさいヤツ・・・って印象だったし。

 

でも、好き嫌いは置いておいて、間違いなく面白いとは思います。

役者の演技も素晴らしいのは間違いない。そこを避難するつもりは毛頭ないです。

 

 

90年版はこのオープニングのシーンも尾を引いて「ジョージーを奪ったペニーワイズに負けたくない」「アイツだけは許せない」ってビルの決意に胸を打たれるし、そういうビルの姿に心を動かされてバラバラになりかけたルーザーズクラブも一つになってペニーワイズに立ち向かったんじゃないか。

 

ルーザーズクラブも、垢抜けない田舎っ子たちがイジメっ子に目をつけられて日々嫌な思いをしているけど一人じゃ敵わない・・・そんなイジメられっ子たちがなんだかんだ自然と仲間になっていって、気付けば掛け替えのない存在になっていた。最後にはみんなで力を合わせてイジメっ子を撃退するくらいに団結していた。

 

そういう90年版のどこか懐かしいような古臭い友情みたいなプロセスが好きで、まさにスタンド・バイ・ミーを思わせる雰囲気を感じたけど、リメイク版は良くも悪くも現代風になってるから、私にはその友情が軽く感じた。私が古臭い人間なのかも。

 

最終決戦の時も、前述したようにビルの決意に説得力無かったし、仲間の一部もギャーギャー喚いて「だから来るの嫌だったんだ!」みたいな台詞ぶつけて、えっ友情感じます??

「本当は嫌だし怖いけど、ビルがそう言うなら!」って立ち上がった仲間どこいった??

 

相変わらず「ホラー版スタンド・バイ・ミー!」って賞賛されているようですが、私は彼らの友情が薄っぺらいと思いましたね。すみません。

 

 

その反面、リメイク版の方が良かった部分ももちろんありました。

 

例えば。

ベヴの虐められてる理由が分かりやすいとこ、その原因である父親の残虐さが際立っていたとこ、序盤のジョージーの腕(なかなかショッキング映像だけど)、オープニングから街の大人達が異常な雰囲気だったりとか、あとベヴの髪の下り。

性虐待を受けていたであろうベヴが女性の象徴でもあるロングヘアーをバッサリ切ったことにより、ベンの熱情的な詩がとんでもなく生きたと思う。あれはグッときた。

 

ただ、90年版での大人になってからベヴが詩の差出人がベンであることに気付いて・・・からの二人の結末がとても好きだったので、リメイク版の子供時代に詩の差出人がベンであることに気付くってところ、その上でのラストシーン。

 

 

「はあ??????」(n回目)

 

 

結果、キレ散らかしました。ほんとすみません。

 

確かに映像技術は格段にパワーアップしてるし、金かけたセットやCG技術もさすがの迫力だし、ペニーワイズのビジュアルかっこいいし、ドラマ構成の90年版とは違って映画構成で作られたシナリオはまとまってるし、子供時代と大人時代を分けたのは英断だとも思うし、こっちの方が原作に忠実らしいし、何よりキングが絶賛してるから優れた作品なのは間違いないと思うけど、90年版の方が好きだなあって。

 

ペニーワイズも、映像技術は凄いけど、驚かせ方がパニック寄りなんだよなあ・・・。

すこぶる怖い姿で追い回すだけみたいな。いや怖いけどさ、そうじゃないだろって。

90年版の方が精神的にトラウマになる気がする。

 

でも、ラストの「これが恐怖・・・」って逆に恐怖を感じながら落ちるペニーワイズは最&高でした。このシーンだけなら圧倒的に優勝。

あとやっぱり顔がいい。

 

まあ全て個人的な見解なので、結局は好みなんだろうなあという結論に至りました。

 

11月に公開予定の続編も、子供時代がこれだけ90年版と変わってるからどう繋いでいくのか楽しみだし、ペニーワイズがどう仕掛けてくるのかも楽しみにしてます。

精神的に追い詰めて欲しい(ひどい)

 

 

 

 

そして、これらの間に「ハウス・ジャック・ビルド」を劇場にて鑑賞。

 

(IT語りが長かったなあ・・・)

 


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殺人鬼ジャックによる12年間の告白。

「ゾッとするほど魅力的」というキャッチフレーズが印象的な作品ですが、安易に「なにこれ怖そう!面白そう!」と観るのはあまりオススメしません。私は。

 

本当にただのシリアルキラーによる独白です。

シリアルキラーを題材にしてる作品はいくつかあるけど、シリアルキラー目線で語る作品って何かありましたっけ?あったら教えてください!

 

シリアルキラーものが好き、興味がある人には是非観て頂きたいとも思います。確かに何回かゾッとしたけど、魅力的かどうかは何とも。

ジャック役の方の演技が自然というか、違和感なくシリアルキラー特有の淡々とした無感情さ、理解不能な言動を表現されてて、シリアルキラーの怖さは味わえるんじゃないかな。ある意味、強迫性障害の怖さも。

結末も綺麗な終わり方だったし、エンドロールの曲がいい味出してて思わず笑っちゃいました。

 

ジャックが彼自身を語る為に己の話を5つピックアップして語る構成なんだけど、スピーディーな展開ではなく内容も内容だからか2時間がすごく長く感じたし、途中退出者続出!賛否真っ二つ!という海外での評価も納得。

つまらないって意味じゃなく、告白の内容が重いので「まだ3つ目の話なの・・・まだ他にもあるの・・・まだ終わらないの・・・」と精神的に追い詰められるなあって感じ。1回観たらしばらくは遠慮したい。

 

でも面白かった。

神曲を少しでも知ってると「ほおおん!」ってなる。

 

 

 

 

 

こんな感じで映画熱に再び火がついたので、しばらくは映画に浸かりたいと思います。

 

明るい映画も観ます!オススメあったら教えてください!(2回目)

ミッション:インポッシブルは最高&最高なので見返すのもワクワクします!

 

 

ダイナーとトイ・ストーリー4も楽しみだね!(ฅ'ω'ฅ)

 

 

 

続・ハダカハレンチ「ハッカ」観劇

 

 

やあやあ!

今日も元気に不安定!

センチメンタルマンそらだよ!

 

はろー!

 

君もセンチなメンタルしちゃってる〜!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

という訳で、まさかの続編です。もはや感想でもなくなる気がする。ただの吐露。自分語りが過ぎる。

でもまあ一応「ハッカ」の感想?続き?です。

 

見切り発車な前回 →  ハダカハレンチ「ハッカ」観劇 - うわのそら

 

こちらの記事で述べているように、なんとなく好きだなあと感じる世界の中心で泥臭く生きてる人がいました。三軒茶ヤスヲくん。

 

 

 

正直、観る前はここまで感情移入するなんてこれっぽっちも思ってなかった。

むしろ「彼らに感情移入できないかもしれない」って不安があった。そんで勝手に寂しくなってた。

 

だって私と生きる世界が違うから。

 

正確にはちょっと違うけど、まあ今の私はモノづくりをする側ではないので、劇団という世界で生きる彼らに共感できるとはあんまり思ってなかった。

彼らの苦悩だとか、そっち側の壁だとか、なんかそんなやつ。

ただ、私にはヤスヲくんと重なるところがほんの少し、5ミリだけあった。

 

 

「脚本が書けない」

 

 

あんまり人に言ったこともないんだけど、過去に一度だけ、課題と称して「脚本」というものを書かなければいけない状況に立たされた事がある。何の脚本かはご想像にお任せしますが、課されたのは長編映画一本分くらいの分量。

ゲッと思いつつも、文章を書くこと自体は得意な方でしたので、つらいけどまあ乗り切れるかな〜でもつらいの目に見えてるじゃんヤだな〜なんて思ってました。馬鹿でした。

 

そもそも、脚本と小説は全くの別物。

 

 

 

 

・・・この違いについて稚拙な語りモードに突入したけど、あまりにも脱線事故すぎたのでヤスヲくんばりにデリートしまくりました。カタタタタタッ!!(スマホ

ピンとこねえよ!って人はググってくだしあ。

 

 

まあそんな、脚本が書けなかったという過去がありまして。いやもう本当にビックリするくらい書けなかった。

ここら辺はヤスヲくんと違うんだけど、とんでもなく早い段階で「私には無理だ」と悟ってしまった。

人って、0から1を生み出すのが得意なタイプと1を100に膨らませるのが得意なタイプがいると思っていて。いざ書こうとしたら「あ、私は0から1を生み出せない。圧倒的に後者だ」と悟ってしまったんですね。

 

そっからは地獄でした。

 

かろうじて設定と登場人物と大まかなあらすじは生まれたんだけど、それらが1ミリも動いてくれない。動かそうとしても動かし方が分からない。何も出てこない。言葉はおろか、文字ひとつ何っっっにも浮かばない。ほんとに出てこない。

今思えば大袈裟かもしれないけど、当時はあらゆるものに絶望しましたね。迫る締切にも書ける周りにも虚無で想像力の無い自分にも。

 

 

 

ほんとにちょびっと齧った程度だから作り手の皆様やヤスヲくんの足元にも及ばないんだけど、あの時期はただひたすらにつらかった。

苦しい以外の感情が見当たらなかった。言葉は出ないくせに涙は出るの。遺書は書かなかったけどね。笑

今でも思い出すと息が出来なくなるくらいにはつらかった。

だから、

 

「“書かない”んじゃなくて“書けない”んです」

「こんなの言い訳だって分かってます」

「書けないの!ただただ、書けないの!」

 

これらの台詞が痛いくらいに重なっちゃって、でもヤスヲくんほど擦り減らして擦り減らして擦り減らして足掻いて生きた訳じゃないから、想像を形にして成功した訳でもないから、申し訳ないと思いつつも泣いて。そして羨ましかった。

夢だとか、やりたいことだとか、そういうものに出会えて、全力で走ってるヤスヲくんが眩しかった。

 

それが1つ。

 

 

 

 

そして。

ご存知の方も、察してる方も、興味無い方もいらっしゃると思いますが、私はメンタルクソよわ人間でして。自分からも周りからも逃げ続けた人生だと思います。まあ察して下さい。

・・・これでもだいぶマシになったんだよ!前に比べたら自分のこと受け入れられるようになったし、割と前向き!

 

タイトルコール直前がしんどかった〜〜〜。

 

 

 

「おしまいだ!おしまい、だけど」

「私には、まだ、諦めることができなくて」

「死んでやる!」

「死んでやるって思ったけど」

「そう思うと、なぜかひと思いには死ねなくて」

「〜そうこうしてる間に今日もまた、あのどうしようもない朝がやってくる」

 

私「(号泣)」

 

 

・・・みたいな。

砂子とハリカの掛け合い(掛け合いじゃないけど)がほんっとに痛くて、それだけでも痛いのに、この言葉たちを浴びながら震えて俯くヤスヲくんの背中よ。



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この角度からの景色は、その時のヤスヲくんの真後ろにくるような景色で、あの背中がしんどくて、でも大好きだった。

 

千秋楽はもはや背中を見るのがつらくて、一瞬顔を伏せちゃったんだけど、目に焼き付けなきゃってすぐ顔をあげて、そしたら今の今まで震えてたヤスヲくんがバッとノリノリで歌い出して、その切り替えの早さに改めて「ほえ〜〜役者さんってすげえ〜〜〜(小並感)」ってポカンとしました。笑

 

あと、このちょっと前の「なんなんだよ!俺が悪いのかよ!」って叫ぶヤスヲくん。

昔から「ぜんぶ自分が悪いんだ」って思う悪癖があるので、初見からグッサリやられましたね。しんどい&しんどい。えーーん。

 

てか、このシーンの視線のアクトやばいよね。あんなにゾワっとした視線アクト初めてだったし、毎回鳥肌立ってた。これは後列の方がより際立って観れるかな〜。

 

あ、あと、砂子ちゃんが薬を飲むところは「そんな一気には飲めないよ!気持ちはわかるけど!」「そうね、1個ずつね・・・いや飲み続けてるうちに意識飛ぶで?」「まあ想像の世界だからアリか」なんて妙に冷静に共感したり。笑

 

 

 

 

 

 

でもって、1番泣いたのが翠とヤスヲのシーン。

ラストのリアルなやりとりも好きof好きでしたが、あれです、ヤスヲくんが泣くところです。馬鹿みたいに私も一緒になって泣いてました。

 

「いいのよ、もう、無理に頑張らなくたって」

「書けなくたって大丈夫だから」

 

脚本の時とはまた別なんだけど、この、だーいじょうぶだいじょうぶ!って、なんていうのかなあ、なんてことないのよ!大丈夫!気にしない!って否定せずに包み込んでくれる感?包み込んでくれるとはまた違うな・・・力の入り加減というか・・・良い意味で適当なんだけどちゃんと寄り添ってくれるというか・・・。

とにかく、そんな翠の雰囲気がマジで母親と似てて。だからあのシーンがめちゃめちゃ過去と被っちゃって。

これも本当に榊原さんのお芝居がそうさせてくれたんだと思うんだけど、もう榊原さんめっちゃ好きだよね(ちょろ)

 

 

ヤスヲくんがクソババア!って悪態つくのも分かりみしかないし(私は内心思ってただけです本当に!)クソババアなんだけど嫌いになれないんだよ〜〜〜愛があるクソババアなんだよ〜〜〜〜!

ママ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!(号泣)

 

でさ、このシーンのヤスヲくんがポテト食べる瞬間。

あんなに悪態ついて翠を拒絶してたヤスヲくんがだよ!?上手く言えないんだけど「ポテト食べる?」って差し出されても「うるせー!」って喚いていたのに、ああなったら素直に受け取っちゃうんだよ!ね!分かる!泣きながら食べるの!分かる!分かりみ!分かりみしかない!すげえ分かる!分かる〜〜〜!(号泣)

どうなってコレが生まれたのか分かんないけど、あの流れでこのアクト作ったの天才では!?天才!!

 

 

そしてラストシーンはなんか救われました。

あの2人のやりとりも好きでめっちゃ笑ったけど、何よりもヤスヲくんが書き続けてくれてるのが嬉しかった。

逃げ出さずに向かい合うことを選んだヤスヲくんが、なんか純粋に嬉しかったし、やっぱり羨ましかった。輝いていたなあ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・とまあ、こんな感じで、ほんのちょっぴり、それでいて幾重にもヤスヲくんに自分を重ねてしまって大変な騒ぎでした。

 

それもきっと、ヤスヲくんを演じたのがなかみーだったから。

お芝居が好きな役者さんや別の推しだとしても、他の人が演じていたら、多分ここまで重ならなかったと思うし、なかみーのヤスヲくんだったからこそ、ここまでしんどくて愛しく思えたんだと思う。なんとなくだけど、でも確実に、そう思います。

なかみーがヤスヲくんで、ヤスヲくんがなかみーで、本当に良かったなあ。

ありがとう。

 

他にも、ヤスヲくん以外にも共感しかない部分がたくさんあったけど、キリがないので今回は割愛。いつか気が向いたら言葉にします。

 

あ、これだけ。

トリカブトちゃんが嫌いでした。だけど好きでした。

遅刻のくだりとかバカ丁寧に謝るところとか勝手に自分のせいって騒ぐとことか分かってる風に語るとことか。ぜんぶ同族嫌悪。自分の嫌いなところを見せつけられてる気さえした。

だから、

 

「達観してんじゃねえよ」

 

ってヤスヲくんの台詞が、唯一違った意味で痛すぎたんだよなあ。

でも、私はあそこまで芯が通った強い心の持ち主ではないから、堂々と受け止められる彼女のことも羨ましかった。

個人的な解釈だけど、ヤスヲにとって川崎さんは初恋かつ理想の女性像で、トリカブトちゃんはリアルに寄り添ってくれる最後の女みたいだなあ、なんて。

その間の、これまたリアリティ溢れるそぼろさん。現実味があって良かった。

これらの対比?も良きだったなあ。

 

クズなヤスヲくん、性癖でした。

 

 

 

 

 

 

あぶねえ、まーた性癖を語り始めるところだった。

性癖なヤスヲくんもまたいつか。

 

軽く脱線しましたが、ここまで自己投影しながら観劇した作品は今までになかったと思う。

そして、ハッカと対峙して、今まで見て見ぬふりしてきた「羨ましい」「悔しい」という後悔みたいな、そっち側に対する、いつか蓋をした懐かしい感情が引っ張り出されてしまいました。いや、懐かしいとも違うな。

 

だからと言って今すぐどうこう何する訳でもないんだけど、なんか、なんとなく良かったなあって。

私にもこんな気持ちがあったんだなあ。少しでも作ることに対して楽しいとか好きといった感情があったんだなあ。あの頃が無ければこんな感情にもならなかったんだろうなあ。あの頃は決して無駄ではなかったのかもなあ。

 

もう少しだけ本気になって、ちゃんと自分とも周りとも向き合えば良かったなあ。

 

そんな風にセンチメンタルな気持ちにしてくれました。本当に上手く言えないんだけど、ただなんとなく、ハッカと出会えて心から良かったなあって思っています。

セキユさんという存在に触れたのは今回が初めてで、今までを知らないし、劇団というものも知らないけど、それでもこんな陳腐でちっぽけな一人の人間の心に響く作品であったのは確かです。感謝しかありません。

 

小っ恥ずかしいことを恥ずかしげに叫ぶのが私なので、もう早速燃やしたいけど書きたかった。

 

ハッカ、大好きです。大嫌いで大好きです。

なんとなく良かったです。

強いて言うならカドカワさんのアンパンチが観たかったです。

 

たくさんたくさん、ありがとうございました!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここから先は、これまで以上に完全なる自己満足で、単なる個人的な吐き出しなんですが。

 

実は‪、これを書いている間に、すごく久しぶりに堕ちてしまいまして。気分が。

どれくらいぶりか分かんないし、理由も原因も分かんないけど、なんか知らんがとてつもなく病んでしまって、これらの感想めいた独白も無意味に感じて、語りたがる自分にも嫌悪感しかなくなって、自分を晒すことにも恐怖しかなくなって、なんで書きたいのかも分からなくなりました。

意味なんてないし、勝手だし、書かなくてもいいんだし、逃げてもいいじゃん。どうでもいいじゃん。逃げたい。逃げたい。

 

 

いってーなー!(ヤスヲくん風)

 

 

でも、考えたんです。なんで書きたいのか。

痛い自分語りをしてまでも、なんで書きたいのか。

 

コレコレこうだから、すごく心に響いたんだよ。とても好きだったんだよ。こんなにも好きで、感謝してるんだよ!

・・・そんなようなことを、誰かに、願わくば作ってくださった方々に伝えたいんだって気付きました。だから書きたかったんです。

直接ぶつける勇気はないけれど。

あまりにもエゴでしかなくて吐き気がしますね。ごめんなさい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ほんとに逃げようかと思った。

 

でも、ここで逃げたら、私、変わってないじゃん。

 

そう気付いたら、逃げたくなかった。

たかが感想、吐露、どうでもいいブログかもしれないけど、私にとっては軽いものではなかったんだよなあ。たぶん。

 

なので、逃げなかった私を褒めたい。褒めてください。

書く書く詐欺しなかったよ!褒めて!

 

ごめん驕った。

気が向いたら、心の片隅で、ほんの少しの気持ちでいいから「ふーん逃げなかったんだ、やるじゃん」って呟いてください。そしたらきっと、意味が生まれるから。

 

 

 

これも、知らねえやつが何言ってんだって話なんですが、セキユさんの言葉がまたひとつ響きました。

 

どれだけ野暮でも、言わなければ伝わらない。

 

すごく勝手だけど、伝えたがりの私はこの言葉に勇気を貰って、なおさら書こうと思いました。

くらやみダンスさんに関しては何も言えないので、ただ、楽しみとだけ。ハダカハレンチさんもどっちも、楽しみとだけ。

 

言いたがりのくせに、思ったこととか伝えたいことを簡潔にまとめるのが苦手で、どう足掻いても長ったらしくなってしまうので申し訳ない気持ちもいっぱいなのですが・・・。だらだらとごめんなさい。

 

しかも書くのに1週間もかかっちまった!サクッと書けよサクッとぉおお!!

 

 

 

 

本当に自分勝手でただただ自分の為でしかない言葉たちだけど、どうか1ミリでも感謝の気持ちが伝わりますように。

 

ここまで読んでくださって、ありがとうございました。

 

やっぱり燃やします。

 

 

 

 

ハダカハレンチ「ハッカ」観劇

 

はろーはろー。

 

ハッカの感想をどこから書けばいいのか分からず、白紙のプロットを蹴飛ばしてそのまま走り出したような気分です。こんばんは。こんにちは。

 

 

 

えーと。

前回の初めまして記事で、なかみーのファンになった経緯をざっと垂れ流した訳なんですけれども、先日、そのなかみーこと中三川雄介さんが主演を務めた舞台の幕が無事におりました。脚本・演出は岡本セキユさん。

今回は、この作品に対して感じたことを私なりの言葉に纏めたいと思います。纏まるとは言ってません。

 

 

 

 

 

ハダカハレンチ 第4回 本公演「ハッカ」

とある劇団の疾走と終末、その往生際の話

2019.5.31 - 6.4  花まる学習会王子小劇場にて

 

ハダカハレンチ様のホームページはこちら https://hadakaharenchi.wixsite.com/hdaka-harenchi

 

“見出し”という装飾を履き違えてる気がするけど、まあ許せ。表現は自由だ。なんとなく伝われ。

Androidからの編集じゃ文字のサイズを変えられない。パソコンはもう、死んでいる。

 

 

 

※以下、あくまでも個人的な解釈、主観的感想がたくさん含まれます。暖かい目で読んで頂けると幸いです。

 

 

 

まず、こちらの情報が解禁された時、めちゃめちゃそれはもうめちゃめちゃ喜びました。

仕事終わりにツイッター見て「新しい舞台!?やったあああああ!!!」とうっすら1人で泣いたくらいには喜んだんですけど、そんな泣くほど喜んだ理由は割愛します。恥ずかしいので。

とにかく推しの新しい情報解禁がとても嬉しかった。

 

ただ、前記事にも書いた通り、私は小劇場や劇団界隈にそこまで馴染みがなかったので、だんだんと不安にもなりました。まあ・・・劇団や規模に関わらず、原作を知らない2.5やら知らない演出家さんだったりすると多少なりとも不安になるんですけどね。

その不安というのも、なんというか、その対象が悪い印象だとかネガティブな意味ではなく、知らない世界に足を踏み入れる勇気!未知への挑戦!それに伴う少しの不安!みたいな。

演出家さんや劇団、もっと広く言えば「クリエイター」ってそれぞれの個性、特色があるじゃないですか。それが「自分の感性とマッチするだろうか」「その世界を楽しめるだろうか」「苦手ではないだろうか」・・・そんな不安が生まれたわけです。

ましてや自分は小劇場初心者。いまいち勝手が分かっていないというのも不安の1つでした。

 

 

 

結論から言います。

 

 

 

 

 

 

杞憂でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

不安だと思っていたそれは、やわらかな防衛服を纏った優しい杞憂でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・ごめんうっかり二次創作モードに入りそうだった。文学って何。

 

つまり、とても好みな世界だったんです。

私は「言葉」というものが昔から好きで、あらゆる本を読んだとか読書家とかでは無いのだけれど、言葉というものに重きを置くタイプでして。

だから、敢えて言います。

 

セキユさんが紡ぐ言葉が好きなんだろうなあ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この「ハッカ」という作品は、上記にもある通り、とある劇団の話です。

でも個人的には「とある劇作家の話」だと感じました。スランプに陥った作家と彼を取り巻く人達の話。

中三川さん演じる“三軒茶ヤスヲ”が主宰する劇団ハッカ。

 

学生劇団として産声を上げた彼らは、少なからず成功している劇団と呼べるものだったと思う。ファンがつき、賞をとり、カルト的な人気を集め、ヤスヲは大手のCMの脚本を手掛けるまでには成功していた。成功してしまっていた。

大きな仕事を成功させる、人気を手に入れる、ということは誇れる事だけど、多分それと同時に大きな期待を背負わなくてはいけない。

それで息苦しいと感じる時があるのも事実だと思う。

 

私はいわゆる“そっち側”の人間ではなく、大した成功を味わったことも無い、なんとなく生きて、ただ趣味の一つとして観劇を嗜んでいる一般人だけど、ヤスヲくんはまるで自分を見ているようだった。

 

 

 

 

・・・・・・んだけど、正直、初見の感想は

 

「よく分からん!(けどなんかいい)」

 

でした。

あ、ごめん今でもそう。

 

 

 

この公演では、初日の初ステ前に“公開ゲネプロ”なるものが実施されるとの事で「ゲネプロ!体験してみたい!」とビビリのクセしてソッコーで予約ぶちかましたんですけど(度胸があるんだか無いんだか)とても新鮮でした。

 

 

 

 

こんな感じ。

ゲネプロに関しては、なんていうか、ゲネプロでやってみた結果を踏まえて、動きやら照明やら、修正すべきところを修正して本公演に持っていく。そういう微妙な変化を肌で味わうことが出来ました。

貴重な場をありがとうございました!

 

 

 

 

話を戻して。

 

もう終演してるしガンガンネタバレするけど、初っ端からド肝を抜かれましたね。

だって、幕が上がってすぐ、お婆さんが街中でポテト食ってたかと思えば聞こえてきた獣の咆哮に反応していきなり銃ぶっぱなすんやで?

 

翠「(バァンッ!)」

私「!!?なにごと!!?」

 

こうなるやろ。

 

とは言え、観劇をする上でこういうことはよくある。

伏線だったり、あとから思い返すと「こういうことだったのか〜!」みたいな。映画でもそうだよね。

 

まあ初見ですし、これがどういう意味を為しているんだろうかって先を観るのが楽しみになった。

こんなもんでしょ、初見って。

 

でもね、この「獣を撃つ」という行為自体が、全体を通しても抽象的な行動なんですわ。

そもそも「獣」がなんなのか。

それは一概には言えないと思う。人によっても違うだろうし。

 

例えば、ヤスヲにとってはそれが獣には見えなくても、母親である翠からしたら獣でしかない。

共に夢見る仲間であったり、想像(創造)したヤスヲの世界だったり。

そういうのを「獣」と称して表現するの、秀逸だなあって思いました。

また、それを壊して「現実」を象徴する存在が「母親」なのも良い。現実を突きつけてくるのも、愛ゆえというのが伝わってくる。これはお芝居から滲み出るものがそう思わせてくれたと思う。

それを男性が演じているのがなんかいい。なんか、しっくりくるんだよなあ。

 

この獣の下りから少しでも伝われば幸いなのですが、こう、全体的にふわっとしてるんですよね。

 

 

 

あと、台詞回しが早い。

あんまり他劇団の名前を出したくはないのだけれど、正直に述べると柿なんとかさんと似たスピード感を感じた。

似てるからとかそういう意味ではなく、単純にもっとのんびり進むと思っていたから、自分が予想していたスピード感とまるで違ったことに驚きました。勝手でごめんなさい。

こういう、目まぐるしく捲し立てるような台詞回し(会話のキャッチボール)は時として観客を置いてけぼりにするから、これは好みが分かれるところだなあと思う。私は好きです。

 

しかもその台詞がなんていうか、いちいち遠回りな言い方をする。それこそ文学的な言い回しで。

それでいて「もうおしまいだー!」「もうおしまいだー!」ってシンプルに同じ単語を何回も叫ぶだけの時もある。このバランスが非常に心地よかったのかもしれない。

 

 

まあ、つまりはコレですわ。

 

文学的な言い回しって、大概が言い得て妙な表現をしてると思うけど、回りくどいじゃないですか。笑

うんうんなんとなく分かるけど結局何が言いたいの!?・・・みたいな?そんな感じ?違うか?

 

あーもう「抽象的」以外に言葉が見付からない。

 

言葉も演出も抽象的なんだとしか言えない語彙力が本当にもどかしい!もどかしゃあ!もどかしゃらあー!

 

 

 

 

そう、演出もそう。

今観ているシーンは現実なのか?ヤスヲの想像の世界なのか?回想なのか?

そういう線引きが曖昧で、なにがなんだか分からなくなる。

 

今思えば、ラストのお母さんとのシーン以外は全て想像の世界だったんじゃないかなあ。現実だと感じるシーンもヤスヲの回想であって、確かに現実だけど現在じゃない。分かんないけど。もしかしたら現在進行形で進んでいた世界かもしれない。

ただ、私はそういうヤスヲの世界に飛び込んでいた気がします。なので、そういう意味でヤスヲの話だと感じました。

まあそれは単なる私の見解であって、確実に言えることは線引きが曖昧なシーン展開だったということ。

 

だから「よく分からん!」なんだけど、ハッカに限らず、作品に対する感想を述べる時。ましてやご本人方にも届くであろう距離感で「よく分からんかった!」って感想は失礼じゃないかって思ってた。今までずっと。

理解することが全てではないとはいえ、ねえ。

そんな意識から「分かんないけど」じゃなくて「上手く言えないけど」という言葉を多用していた気もする。

でも、ゲネプロ終わりの面会で。

 

「よく分かんなかったでしょ!笑」

 

って、言ってくれた。

これは推しにも言ってないんだけど、推しが“そっち側”からそう言ってくれた瞬間「あ、よく分かんなくてもいいんだ」って知った。許された気がした。

きっと、このタイミングで、この言葉がなければ、これらの感想を素直に噛み砕くことも出来なかっただろうし、うまく言葉に出来ない自分に対するモヤモヤを抱えたまま観劇を続けることになっていたと思う。

だから、ありがとう。

 

あー燃やしたい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まあそんな訳で、なんかよく分かんないけどなんとなく好き。

そんな感情がじわじわ広がった。

 

ヤスヲくんだけじゃなく、周りの人にも共感して惹かれる部分がたくさんあった。 そしてヤスヲくんへの愛が溢れていた。

笑えるシーンもあったし、グサグサ刺さる台詞もあった。ヤスヲくんという存在がしんどくて愛おしかった。羨ましかった。

 

私がどうしてこんなにもヤスヲくんにしんどくなったのかを言葉にしたかったのだけれど、そんな自己満足まで辿り着くまでめちゃめちゃ長くなってしまったので一旦終わります。

 

受け取ったものをどう捉えるか、どう昇華するか。それは観客の自由であり、観客の特権だと思うので、また勝手に壁打ちしようと思う。

 

良かったら読んでね。

 

そしてここまで読んでくれてありがとう。

 

 

 

 

 

 

 

 

ヤスヲくーん!しーんどーいでーーーす!